2016/2/14 カツオ、カキ、縮景園で梅見

 西日本各地で春一番が予報されている本日、広島も風の日曜日です。

 さて昨日は朝から雨、前夜職場の仲間で飲み会があったため二日酔い気味で雨をおして出かける元気がなく、お魚ツアーは無念の中止。2月の第二土曜日だったので、本当は上八丁堀の高層マンション前で開かれる朝市に行くつもりだったんですが・・・。


 午後、少し小やみになった空をうかがいながら歩いて街に出かけました。これを見るためです。
160213 北斎006 (460x640)
 1月から開かれており、そのうち見に行こう・・・ と思っているうちに何とこの土日で終わりです。最終日は混むかもしれないし、雨模様の方が人が少ないんじゃないか、と思ったんです。ま、同じことを考える人がたくさんいたと見えて、会場はけっこうにぎわっていました。前売り券で900円。
 「凱風快晴」とか、「神奈川沖浪裏」とか、有名なのはもちろん、そうでないのも含めてほとんどすべては「あ、これ見たことある」と感じる絵で、いかにこのシリーズが我々の感覚的背景に深く入り込んでいるか、改めて気づかされました。
 ところで冨嶽三十六景っていうから36枚なのかとおもったら、実際は46景。今回の展示には異版の比較もあるため、全部で52枚でした。なぜ三十六景と? 最初は三十六景のつもりで始めた北斎も、人気が出て売れ行きが良いもんだから十景サービスした?


 見終わって出てくると雨がほぼ上がっていました。展示会場の県立美術館は、旧浅野家の庭園「縮景園」と隣り合っています。梅の季節だろうと思い、入ってみました。入場料260円。昨年はここで思いがけず和服のモデルさんの撮影会に出くわしたんですが、今年は?

 静かです。人もあまりいません。
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   梨花一枝 春雨ヲ帯ブ  陶淵明 長恨歌 (梨じゃなかった・・・)


 盆栽展もやっていました。
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 すでに散り始めた樹もあり、花びらが雨に濡れて地面を彩っています。
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 水の流れた跡でしょう。
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 見上げれば、朝市が開かれたはずの高層マンションが。このマンションは県立美術館と十字路をはさんでハス向かいに位置しているんですね。
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 庭に、カフェが出ていてお抹茶や甘酒を売っていました。 メニューをながめると「燗酒」とあったので聞いてみると、雨後の月の純米か美和桜の本醸造、いずれも一合500円。 昼酒というのはあまりやらない私ですが、一ついただいてみましょう。
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 杜牧の「清明」を思い出します。
     借問酒家何処有      借問ス酒家イズコニ有ル
     牧童遥指杏花村      牧童遥カニ指ス杏花ノ村
 うすら寒いなかかすかな梅の香りを感じつつ、胃袋がジンワリと温まってくる感覚は何とも言えません。


 さてそういうわけで昨日はお魚を調達できず。近所のスーパーで間に合わせました。カツオ半身333円の2割引き、425g、カキむき身150g一袋299円。酒もここで買って家に。


 さばく手間が無いのであっという間に出来ます。
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皮は付けず刺身に。上にのっているのはシソ、酢タマネギ、醤油漬けニンニクです。今の時期のカツオはまだあっさりしていていわゆるカツオらしいインパクトがありません。

 カキは鍋に。
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 酒は長野県諏訪市の真澄、純米吟醸、一升で税込2757円。
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皿の上は先々週のサヨリの中骨乾燥品、隠匿物資庫から引っ張り出して1分チン。


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 さて以上ですが、おまけ。

 先週、駅前の橋「猿猴橋」について述べた際、頼山陽の詩句を引きました。
     猴子橋頭生暮煙    
      猴子橋頭 暮煙ヲ生ズ  (猿猴橋あたりに夕靄がかかってきた)

 その一週間後である昨日、その猿猴橋付近を行き過ぎた際、思いがけずその「暮煙」夕靄に出会いました。川面が煙っており、向こうの橋の橋脚が半分見えなくなっているのがお分かりでしょうか。
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 手まえの橋は残念ながら猿猴橋ではなく大正橋。時刻は午後4時半ごろで、まさに「暮煙」です。
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頼山陽の漢詩の世界が急に身近なものに感じられました。

 なお、頼山陽と富嶽三十六景を描いた葛飾北斎とは、ほぼ同時代人なんですね。北斎の方が早く生まれて遅く死んでいます。長生き(90歳)だったんですね。頼山陽は51歳で亡くなっています。 (北斎:1760-1849、山陽:1781-1832) 山陽は北斎の絵を見たでしょうか。

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No title

アナゴさん  お早うございます
市場周りが出来なくても、素敵な散策をなさって、こうして見せて頂き嬉しいです。
そうですね。昨年は和服のモデルさんと出会っていましたね。
梅の花も盆栽になるって初めて見ました。
暮煙良く分かりますよ。
何時もながら勉強させて頂きました。有難うございます。

相子さん

今晩は、相子さん。
風の強い日曜日でしたが、千葉はいかがですか。

日頃自転車で通過している街路も、
雨でやむを得ず歩いてみると意外な発見があったりします。
日頃見ているようで、実は何も気がつかず通り過ぎてることもある、
ってことに気付かされたのは北斎展の前売り券を買ったお店、
これがまったく気がつかなかったのですが、由緒ありそうな海苔やお茶の専門店。

雨の中とぼとぼと歩いて見て、初めてわかることもあるんですね。

No title

アナゴさん こんばんは(^^♪

紅梅に白梅が咲いている景色、いいですね。
こちらの開花は大型連休のあと、待ち遠しいです。
橋脚の半分が夕靄で‥不思議な空間が出現したのですね。
逆さ富士ならぬ逆さ高層ビル。
無風ならではの1枚ですね。

カツオのお刺身に酢玉ねぎと醤油漬けニンニク。
お酒が進みそう(^^)

はるさんさん

今晩は、はるさんさん。

靄で思い出しました、室蘭の「ガス」。
5月6月の初夏に、どういう気象条件なのでしょうか、濃霧がかかることがありますよね。
母恋あたりから見ていると、トッカリショ方面から断崖を越えて白い霧の魔の手が押し寄せる、っていう光景が思い浮かびます。
空は晴れているのに、霧の中だけ寒い。
不思議でした。
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