2015/12/1/20 コチ、スダレガイ

 一昨日、18日の金曜日は職場の仲間と忘年会、四川料理の店で「火鍋」というものをいただきました。金属製の鍋が真ん中で二つに区切られており、一方は真っ赤っかの辛いスープ、もう一方は白濁した穏やかな味のスープ、これに野菜や肉など具材を入れて煮ながらいただく、というものです。職場の若者が幹事をするのでだいたいこういったパワフルなメニューになることが多いんです。まあ年にいっぺんはこういう冒険も良いでしょう。

 つい調子に乗って、アルコール52%とかいう白酒(「しろざけ」ではありません。コウリャンから作った焼酎です。)に手を出してみたりしたので、翌朝は全身疲れ気味。それでも何とかくりだしたお魚ツアー、ちょっと手を抜いて川口町のリアルから。

 先週、上八丁堀の朝市で見たウチワエビの活け物がありましたが、100g330円でちょっと敬遠。アラ(だと思います)が4000円以上、スジガツオ(ハガツオ)が一尾1950円、などお高いものに混じって、コチが比較的安く出ていました。1㎏以上のもので800円前後、一番大きそうなのを選んで購入。889円+税金。魚の処理はどうするか、と聞かれ、そのままでよい、と答えたのですが、じゃぁ少し値引きしときましょう!、というひそかに期待した声は聞かれず・・・。
 「ヒメガイ」という名前でスダレガイが出ていました。今年の一月に買ったことがありますが、どうもあまりはっきりした印象がありません。1パック299円+税金、とあまり高くなかったので買ってみました。 舟入市場によって帰宅。


 コチです。56㎝、1.2㎏。
IMG_1397 コチ(640x473)
後頭部(っていうのかな?)に締め包丁が大きく入っており、裏返すとのど元が開かれていて心臓が除去してありました。血液が身に回るのを防ぐためでしょう。

 こんな顔です。 アレッ! 右眼が無い?
IMG_1398 コチの顔(601x640)

 よく見るとこんなことに。眼が無くなったのは昨日今日のことではないようです。
IMG_1400 丹下左膳(640x535)
 見れば右眼の上の骨が異様に盛り上がっています。若いころ切った張ったの危ない世界に命を懸けていて、一世一代の大勝負でこの傷を負ったのです。(たぶん)

 右眼が無いといえば丹下左膳、大河内傳次郎の名演が今に伝えられています。なるほど、こやつの名前は、コチ傳次郎、っていうんでしょう。

 傳次郎君のしっぽ、なかなか粋なお衣裳じゃありませんか。
IMG_1404 しっぽ(500x483)

 背ビレ。これが鋭くて油断するとケガをします。傳次郎君の凶器です。
IMG_1407 背ビレ(500x425)
直ちに切除。

 三枚におろして皮を引いた状態。これで340gほどです。まぁ、280円/100gってとこですね。
IMG_1410 三枚おろし(640x360)

 付属品関係。肝はあまり大きくはありませんが、旨そうな色です。
IMG_1412 肝胃卵(640x552)

 で、これがスダレガイ。7個で526g。殻長80~85㎜。
IMG_1424 スダレガイ(640x541)
これも丁寧にさばいて刺身にしてやろうかと思っていたんですが、傳次郎君と格闘してすっかり疲れてしまったので、単純にゆでただけ。


 さて、この夜もあの架空の居酒屋に出かけて小生意気なウエイターを粉砕してくれんもの・・・と思ったんですが、ちょっと理由があって家飲みになりました。

 というのがこれ。缶ビールが出てくる居酒屋というのはちょっと考えにくいので。
IMG_1417 付属品関係(640x602)
この缶ビールは岩手の知人から届いたお歳暮です。「岩手県 遠野産 とれたてホップ」を唄っており、これは是非ともブログに登場して頂かなければなりません。遠野は柳田国男の「遠野物語」でご存知の方もいらっしゃるでしょうが、岩手県の花巻と釜石の中間にある盆地の町です。私の家族が一時住んでいました。(私はすでに高校を卒業して家を出ていたので、盆と正月ぐらいしか行ったことがありませんが。)

 コチ刺身。
IMG_1422 刺身(640x611)
広島の人が愛する「ブラ」に近い状態で、少し置くとまた別の美味しさを楽しめるかと期待が膨らみました。

 酒は静岡県掛川市の開運、雄山錦の純米酒、「招き猫」です。胡町大和屋で一升2916円。年末のご贈答のお客さんが多い様子で、大和屋は大変混んでいました。
IMG_1430 開運招き猫(640x636)
 金色の地に招き猫を配したラベルがしゃれています。赤い帯が一本だけというシンプルな構図ですが、暖かいお祝い気分が伝わってきて、なかなかよろしいじゃありませんか。

 雄山錦というのはあまり聞かない銘柄ですが、、「ひだほまれ」に「秋田酒33号」を交配して、富山県で開発された品種とのこと。


 さっと茹でたスダレガイ。
IMG_1425 茹でスダレガイ(640x633)
ウーン・・・、この鮮やかな朱色はチョッとしたアクセントとしてはインパクトがあって良いかもしれませんが、こうして一皿の主役とするにはどうですかね? もう少し配役の研究が必要のようです。



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No title

アナゴさん  今晩は
ま~大コチ傳次郎って座布団5枚
コチは好きな魚ですが、このように姿をしみじみ見たことはありませんでした。
お刺身美味しいですね。味噌汁や鍋も良いです。
この貝は知りませんでした。色が鮮やかですね。
ご当地ビール広島では駄目でしたか。オヤジさん考えましたね。


昨夜はサカナ君の紹介のようなテレビを見ましたが、驚きました。

No title

スダレガイとは凄い鮮やかな朱色なんですね、驚きました。
「コチは頬肉」と言いますが、お頭はどうなったんでしょうか?
片目で生き延びてきた猛者に敬意を表したいですね!

相子さん

今晩は。
いつもコメントありがとうございます。

座布団五枚、ありがとうございます!
そうですねえ、コチは煮ものにしても良いですね。
味噌汁はしたことがありませんが、なるほど旨そうです。

スダレガイ、ホントにたまにしか出てこないんですが、
もうちょっと研究して、美味しくいただく道を探ろうと思います。

まるかつさん

今晩は。
いつもコメントありがとうございます。

片目で生き抜いてきた猛者、おっしゃる通りですね。
食うか食われるかの世界でこの大きさまで生き延びる、
たいへんな物語があったでしょうが、魚は黙して語らず・・・

数年前、太田川水系で片翼の鵜を見ました。
よくあれで生きてきたもんだと、ちょっと胸が熱くなりました。

No title

アナゴさん メリークリスマス~\(^o^)/

故郷の素材が使われている「一番搾り」。
これはやはり家飲みで楽しむのが良いですね。
最近は国内の9工場それぞれで作られた地域限定の
一番搾りもあるようで収集されてる方も多いみたいです。

コチの目、昔ヤンチャをしたのでしょうか。
スダレガイの濃い朱色、鮮やかですね。
北寄貝なんて目じゃないです。

金色のラベル、招福の猫にのし紙のようで
新年を寿ぐにふさわしいお酒ですね。

はるさんさん

こんにちは、はるさんさん。
あっという間に年末ですね。

クリスマス!
我が家はクリスチャンではないのですが、
子供がいたときは何となくそれ風のプレゼントやケーキが出てきてクリスマスを意識したんですが、
子供が大学に行って夫婦二人だけで暮らすようになったら、
ほとんど忘れて過ごしています。

はるさんさんは、お料理も季節感を大切になさっていらっしゃるようですが、
クリスマスもちゃんと祝っておられますか?

ホッキのあのうす紫というか灰色というか、あの色が懐かしいです。
さっと湯にくぐらせるときれいなピンクになるのもステキですね。
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