2015/1/12 呉から倉橋島、鹿島まで

 成人の日です。私、日ハムの大谷翔平君と同郷です。岩手県水沢、今は奥州市ですけど。彼は昨日奥州市で行われた成人式に参加、それからやはり成人式に出席したモデルの久慈暁子ちゃんと私は高校が同窓(県立水沢高校)です。
 ウーム、わが故郷もこういうタレント関係で売り出す作戦でしょうか。いつまでも千昌男と小沢一郎だけじゃもたないし・・・

 などと3回目の成人式も過ぎている私、役にも立たない想念をもてあそびながら今日の良き日を祝っております。


 それはさておき、昨日の日曜日、今年最初の瀬戸内海自転車旅を決行、呉から倉橋町鹿島まで往復してきました。呉から倉橋島を通過して鹿島へ
さっそくご報告を。

出発は朝8時15分、宇品港発の松山行きフェリー。
IMG_5022 朝の宇品港 (640x442)
朝日に輝く船がきれいです。

       空も港も夜ははれて  
               月に数ます船のかげ           旗野十一郎

 唱歌「みなと」、この歌詞はここ宇品港の朝の景色を唄ったものだそうです。1896年、明治29年の発表。

 出港。けっこう寒いのですが、日が照れば暖かくなるでしょう。
IMG_5027 出港(640x484)

 朝でまだ海上はわずかに霧がかかった状態。
IMG_5029 瀬戸内海の朝(640x423)


 風もなく、どこかの工場のボイラーでしょうか、煙がまっすぐに。
IMG_5035 下水処理場の煙(640x450)


 45分で呉港に到着、ここでおります。
IMG_5036 下船準備(640x470)

 9:20、呉港から出発、音戸の瀬戸までは昨年5月に通ったことがある道ですので迷いません。前回は高台のツツジの咲く公園を目指しましたが、今回は下の路を。

 30分足らずで音戸の瀬戸到着。第二音戸大橋を過ぎたところに渡し船の乗り場があります。これは音戸渡船、日本一短い定期航路だそうです。IMG_5163 音戸渡船 呉側渡し場(635x640)

IMG_5162 音戸渡船立札(640x527)

 一人でも乗客が来ればすぐ出港、自転車料金90円です。これが操舵室。
IMG_5038 音戸渡船操舵室(640x457)
 ちっちゃい船ですが、イッチョマエの舵輪が付いてました。
IMG_5049 音戸渡船の舵輪(368x500)

 ずいぶん揺れます。特に大型のフェリーが通過した後などは「木の葉のように」揺れます。

 こちらは新しい第二音戸大橋。
IMG_5045 第二音戸大橋(640x400)

 これが元からある音戸大橋。五月にはこの橋を自転車で渡りました。
IMG_5047 音戸大橋(640x427)

 対岸、倉橋側の船着き場です。
IMG_5060 音戸渡船倉橋側(640x534)
 ゆれる波の上、小さな船をあやつってこの浮桟橋に停めるのは見ていると大変そうです。

 私がおりるとすぐお二人のお客さんが乗って、呉側に戻っていきました。
IMG_5066 戻っていく渡船(640x477)

 5月と同じルートをどんどん行きます。前回お昼ご飯を食べた八幡山神社。
IMG_5071 八幡山神社(640x534)

 海に突き出た波多見小学校。
IMG_5072 波多見小学校(640x458)

 と、オートバイのツーリングでしょうか、一団が風のように通り過ぎていきました。
IMG_5074 バイクのツアー(640x430)

 穏やかな海に漁船がたくさん浮かんでいました。漁をしているわけではなさそう。
IMG_5077 波多見の海(640x427)

 このルートはサイクリングのコースをこの青い線で明示してくれているのですが、私はここでこのルートを左に外れます。
IMG_5079 サイクリングルート表示(359x500)

 487号線から286号線に入るわけです。
IMG_5080 286号線分岐(500x458)
呉港からここまでで所要時間が1時間10分、良い調子です。


 286号線に入ると、やがて登り下りの激しい山道に。
IMG_5081 高台から(640x413)
高いところに出ると、先ほどまで走っていた487号線が見えました。Yahooの地図によれば「奥の内港」となっている入り江。

 突然素晴らしくいい道路に出ます。
IMG_5090 良い道路(640x427)
 サイクリングのための道路ではなさそう。道からは見えないのですが、野菜の栽培が盛んな地区らしく、いわば農道なんでしょうね。「ネギの水耕栽培」というような看板も見えました。

 ミカン畑もあちこちに。こういう畑は作業が大変でしょう。
IMG_5095 みかん畑(571x640)

 山道を登って下ると入り江の集落、それを過ぎるとまた山道の登り、の繰り返しです。だんだん帰りのことが心配になってきます。

 また一つの入り江が。袋の内湾という所。
IMG_5096 袋の内湾(640x427)

 やがて袋の内港に到着、この時点で11:25、ほぼ2時間走ったことに。だいぶ疲労が。
IMG_5098 袋の内港(640x479)
 しかし、どこの入り江でもたいていどなたかが釣りをなさっています。私のように買ってきた魚をばらすブログなんかとはけた違いに多い釣りのブログがありますからね。

 そこから陸に入り峠を一つ越えました。これまでは東の斎灘(イツキナダ)を見ながら走ってきたのですが、ここからは西の安芸灘(アキナダ)を見ながらになります。
 峠を越えたところの造船所。
IMG_5103 室尾の造船所(640x440)

 ところがこのあと、道を間違えます。海を右手に見て走るはずなのが、いつまでたっても左側、やっと気が付いて引き返します。往復で3㎞ぐらい損しました、しかも上り下りの道を。

 さっきの造船所のところから左に行かなければならないのでした。そこが室尾の街。
IMG_5105 室尾(640x470)


 この辺で12時に近い時刻、ところがコンビニも何もありません。一応それを想定して呉港で若干の食糧飲料は買ってきたのですが、立ち止まって食べるに適当な場所がありません。

 それにもう一つ、だんだん風が強くなってきているのです。海の波頭が白く砕けるようになりました。
IMG_5108 強風で白波(640x443)
 最上川 逆白波の立つまでも 吹雪く夕べとなりにけるかも、というのは斉藤茂吉でしたっけ、まったく違うシーンですが、ふと連想しました。


 さらに行きますと、はるかに橋が見えました。
IMG_5112 鹿島大橋遠望(640x496)

   ヤヤッ! まさか、あれを渡るんじゃなかろうな! でもそのまさかなのでした。もうヘトヘトです・・・


 方向によって向かい風になる中をさらに20分、やっと鹿島大橋に到着、万歳三唱。
IMG_5115 鹿島大橋(640x463)

 鹿島上漁港が見えます。
IMG_5120 鹿島上漁港(640x439)

 橋の影が海面に。水がきれいです。
IMG_5122 橋の影(640x427)

 橋を渡り、港へ。ご覧の通りの高さまで、帰路にはまた登らなければなりません。気が重くなってきました・・・
IMG_5135 鹿島大橋(640x421)

 でも今回の呉-鹿島走破の目的は、この地域で長い年月をかけて築きあげられた石の段々畑、鹿島のピラミッドを見ることにあります。

 でさらに走り続け、島の西側の道を南下します。郵便局を過ぎたあたりで見えてきたのがこれです。
IMG_5138 段々畑(640x434)

 よくよく見ると、作業をしている人の姿が。あの石がどれだけ大きいものか、人の姿と比べてやっと理解できました。
IMG_5144 段々畑で働く人(640x498)
何百年もかけてこれを築き上げ、維持してこられた人々の努力と、それが必要だった環境の厳しさに打たれます。

 「耕して天に至る。あゝ貧しいかな」と言ったのは孫文だとか李鴻章だとか諸説あるそうですが、「貧しいかな」はよけいだろうが、とイチャモンつけたくなりますね。

 さてこの時点で12:50、呉港からちょうど3時間半です。帰るのに同じ時間かかると、呉港着が16:30、ウーンこの辺が引き返す潮時か・・・、と思案。あそこに見えているところがこの道の終点で、もう1㎞ぐらいか。
IMG_5151 もう少しで終点(640x408)

 進むべきか引くべきか、風は強くなるし膝は笑い出すし・・・、この波しぶきです。
IMG_5157 波しぶき(640x493)
悩んだすえ撤退することに。

 帰路は一枚も写真を撮らずひたすら戻るだけ。ところが途中の登り坂でついに右膝の内側の筋肉がつり始めました。大腿四頭筋の一つ、内側広筋(ないそくこうきん)というのがSOSを。ついにあきらめて登りは自転車を押して歩く羽目に。こんなはずではなかった、こんなはずでは! ニュースになる中高年登山者の遭難はこうして起きるんだ・・・、と納得。

 それでも487号線まで出ると元気が出て、また快調にとばし、また音戸の渡船で揺られるのを楽しみ、呉港まで帰りました。帰路は2時間半。こんなに速くつくならあの最後の1㎞、行っときゃよかったなぁ・・・ と思わないでもありませんが、ま、その1㎞が命取りになるかもしれません。

 16:10発のフェリーで広島へ。
IMG_5187 呉港 帰りのフェリー(640x427)

 以上、今年第1回の瀬戸内海自転車旅でした。今年は月に一回はどこかの島を巡りたいと思います。


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島巡りの旅

アナゴさん

ご無事に帰還されて、なによりです。

瀬戸内海の都市部に近い島巡りですが、やはりいろいろと難儀もするようです。

以下、順不同の感想を!

音羽渡船のような渡り船の体験は、瀬戸内海では多いでしょうが、それ以外は河になるのでしょうか。一回ぐらいは経験してみたいです。

大きな石の段々畑は、すごいですね。これだけ大きな石を積んでいった方々はいつごろのかたでしょうか。かなりの土木技術です。
私が知る群馬県某市の山奥の段々畑と住居は、30センチぐらいの石を丹念に積み上げています。人力と馬の時代に作り上げた集落で、道路が都市部につながって、かえってたぶん限界集落化し、若い方は住まないようです。自給自足の世界を保つ意志がないと、住み続ける意志が続かないようです。
埼玉県の秩父地方につながる小さな峠の下側も、現在の都市部側に集落があります。急な坂を上るので、高齢化によって、たぶん人口が減っています。江戸時代などから山奥で集落として存続してきた地域は、便利な生活によって崩壊の危機に面しています。

長野県の山奥にも、武田信玄などの軍に襲われないように、水が出る山奥に移転し、ひっそりと生きてきた集落がありました。今は60歳代が一番若い集落です。

最後に、短歌、俳句好きのアナゴさんは、日本の正統派の旅人です。古今和歌集(百人一首でも)の和歌や松尾芭蕉の短歌でうたわれた土地を、時代を超えて旅するのが、日本人の感性です。

ツール・ド・三陸も夢じゃない!

アナゴさん、無事のご帰還おめでとうございます。
風光明媚な景色の中のサイクリング・・・羨ましく思います。
厳冬期の岩手ではサイクリングなんて不可能な時期ですから・・・。
冬の澄んだ空気の中でのサイクリングはとても気持の良いものでは・・・?
牡蠣養殖の盛んな地域の海の景色は、宮城県北部(松島以北)の海に似ているように思います。
海峡を繋ぐ橋は瀬戸内ならではの景色ですね。
写真で見る限り、アップダウンの多いコースだっとのではないでしょうか?
このコースを走りきったアナゴさんは、きっとツール・ド・三陸も楽しめると思います。

昨日は、全国ニュースでも取り上げられた様に大谷君と久慈さんの成人式でした。
Zホールの周囲は賑やかでしたよ。

ヒトリシズカさん

今晩は、コメントありがとうございます。
正統派のアナゴです・・・
なんちって。

段々畑というものは我々日本人の感性に強く訴えかけるものがあると見えて、
ネットで検索するとたくさんヒットします。
今日食べるもの、明日食べるもの、とにかくそこで収穫しないと飢えて死んでしまう。
私の場合も、数代さかのぼると岩手の山間部で段々畑にしがみついて生き伸びてきたらしいので、切実に感じます。

いただいたコメントの中のお言葉、
世界を保つ意志」に打たれました。
フランスのテロとか聞くにつけ、
俺にゃカンケー無い、とか思ってしまうんですが、
でも誰かが、この世界を維持していこう、
できれば少し良くしていこう、と思わないと
早晩、人の歴史は終わるかもしれません。

音戸渡船は楽しいですよ。
90円で、ドンブラコッコ、スッコッコ!
これだけでも広島に旅行なさる価値は有り。

かるがもさん

今晩は。

おっしゃる通り、アップダウンのかなり厳しいルートでした。
島の地形からいうと、海岸沿いに平坦な道路を設けるなんてことは不可能ですよね。
当然、入り江の集落では海岸線に近く、
集落を離れれば高い山道、ということになり、
結局登っては下り、また登って、の繰り返しになるわけですね。
鍛えられます。

冬は海の水も透明度が高くきれいなんだそうです。
気持ち良かったです。
今年一年、あっちもこっちも自転車でしゃしゃり出て、
またご報告します。

No title

アナゴさん  今晩は
もう驚きました。こんなに丁寧な解説付きの見せて頂き、印象に残ります。
写真の構成が素晴らしいです。変化に富み楽しく拝見致しました。
一回では見きれず、再々戻って来ました。

相子さん

こちらにもコメント、ありがとうございます。
私も初めてのルートなので、いろいろ写真を撮りながら進むのが楽しいんです。
ところがそれに気をとられて、うっかり道を間違えました。
すぐ気が付いたので影響はわずかでしたが。

私の広島在住もそうそう長くないと予想していますので、
体力の許す限り、あちこちさまよってみるつもりです。

No title

アナゴさん こんばんは(^^♪

段々畑、見事ですね。
歴史が積み重ねられているようにも見えます。

このサイクリング走行記。
新しい楽しみ方を見つけたんです。
グーグルマップの活用です。
遠景はムリですがストリートビューを見ながら
ほぼ同じ視点で移動している感じがします。

現実の地名が使われている小説を読む時に
利用していたんです。
最近では「生存者ゼロ」をこれで楽しみました。

ただ慣れないと‥目が回るのが難点です。

はるさんさん

今晩は、はるさんさん。
いつもコメントありがとうございます。

なるほど! ストリートビューねぇ!
それは思いつきませんでした。

というわけで、私もさっそく鹿島を見に行きました。
あの最後行きそびれた285号線の最終地点まで。
なるほどああなっていたんですか、漁港があって、けっこう大きな家があって、
一昔前はかなり栄えた町のようでしたね。

これならわざわざ現地に行かなくても・・・、とか一瞬思ってしまいました。
むしろ行く前にちょっとながめておく、っていうのが賢い使い方でしょうかね。

さて明後日は全国男子駅伝です。
早いものでもう20回目。私の広島転勤の年から始まっているんです。
今年は北海道チームは活躍しそうですか?
また「取材」に行ってご報告します!

実は。。。

こんばんは。
以前にもお話したことがあると思いますが、倉橋島が父の出身地です。
祖父が田舎に戻っていた数年の間?小学生の頃 2度ほど行った場所です。
橋ができて海水浴客が来りで随分様変わりですね。
前は、透き通った海でよかったですが。。。いいような悪いような。

またいつか行ってみたいと思いました。写真一杯見せていただいてありがとうございました。

sakuramomさん

今晩は。コメントありがとうございます。
そうでしたね、倉橋島にご縁のある方だということ、
走っているときチラッと思い出しました。

いまでも海は大変きれいですよ。
倉橋島に桂浜っていう所があるのをご存知ですか?
その桂浜から釣り船にのって海釣りをしたことが一回だけあります。
アジが大漁でした。
もう15年以上前のことですが。
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