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2014/9/14 ヒラ、マトウダイ、シロバイ  石巻、女川、雄勝

IMG_3516 (640x566)

       天の原 ふりさけみれば 春日なる
            三笠の山に いでし月かも
      阿倍仲麻呂

 仲秋の名月もすぎ、一気に秋めいてきた広島です。


 晴れ渡った秋空のもと、巡ってきた昨日のお魚ツアー、昨日は第二土曜日なので、上八丁堀の朝市、グランマルシェを目指しました。相変わらずにぎわっています。
 マトウダイ600円と、シロバイ8個で500円、を買いました。

 一応のものはゲットしたので一安心して、ゆっくり大手町おかず工房に向かいました。9時の開店後、まだ20分程しか立っていませんが、もはや鮮魚売り場は閑散としております。

 おやーァ? 見慣れない魚が。大きくて銀色、腹側に大きな鱗を持っていて、かなり受け口。こんなオッサンです。
IMG_3537ヒラ (640x504)
一瞬、アジアアロワナ(熱帯魚)を連想しましたが、名札が付いていて「ヒラ」。 前回の記事にヒトリシズカさんから出世魚に関するコメントをいただきましたが、これはもはや出世の可能性のまったくない、生涯ヒラのお方のようです。 よく見るとニシンの親玉のようにも見えます。これが500円

 初めて見る魚でどうやって食べていいものやら一抹の不安はありましたが、とりあえず購入の意思を表明。いつもの元気のいいお姉さんに質問しましたが彼女も知らず、奥に引っ込んで聞き込み。「コノシロの大きいものと思えばよい。小骨が多いので骨切りをして、酢の物にする。」とのことでした。
 なるほど、コノシロとかサッパ(広島では「ワチ」)とか、ああいう系統ですね。ニシンの親玉に見えたのは正解だったわけです。50㎝で1.2㎏。

 三連休ですが、これだけ買えば間に合うだろう、と見当をつけ帰宅。


 ちょっと不思議な口をしています。一見、ふつうの口元ですが・・・
IMG_3540ヒラの口 (420x343)

 ぐいと開いてやると、こんなふうに展開。
IMG_3541ヒラの口・開 (640x513) (2)

 横から見るとこうです。
IMG_3543ヒラの口・開・横から (640x500)
 フシギだ・・・


 さてインターネットで調べたら、意外にもお隣の岡山県では大変ポピュラーな魚のようです。下ごしらえの仕方から酢漬け、焼き物煮物、など料理法もしっかり紹介されていました

 なるほど、たいしたことないじゃないの。というわけでさばきにかかりました。

 まず二枚おろしに。出刃と比べるとその大きさがお分かりかと思います。
IMG_3545ヒラ・二枚おろし (640x354)

 で中骨付きのほうは焼き物にするために骨切りを。コノシロでもこんな骨切がしてあるのを店頭で見ることがあります。
IMG_3546ヒラ・骨切り (640x327)


 一方中骨から外した方は数㎜の厚さで切っていきます。小骨がザクザク切れる感触が手に新鮮です。
IMG_3547ヒラ・せごし (640x502)
塩を少し振って混ぜ合わせ、数時間置きます。

 で、酢で締めます。今回は冷蔵庫にあったカボスを絞って、カボス締めに。
IMG_3556ヒラ・カボス漬け (640x497)
 ちょっと塩が多すぎたでしょうか、酸っぱさよりも塩味のほうが効く結果となりました。

 ヒラの付属品はいろいろありましたが、これは胃袋。
IMG_3560ヒラ・胃袋 (420x335)
他は、マトウダイの付属品と一緒に煮物にしました。


 さて、600円のマトウダイ、41㎝、995gとこれまたいいサイズです。お腹にご注目。
IMG_3549マトウダイ (640x326)
 
 サックリとさばいて刺身用に。
IMG_3551マトウダイ・サク (640x444)

 こうなります。
IMG_3552マトウダイ・刺身 (640x487)


 マトウダイの付属品、左から、肝、卵巣、浮き袋。
IMG_3550マトウダイ・付属品 (420x211)

 今回はヒラの付属品もあったので全部まとめて(皮以外)甘辛い煮物にしました。
IMG_3558付属品煮物 (640x521)


 さて先ほどのマトウダイのお姿、腹が異様に膨らんでいたのにお気づきだったでしょうか? マトウダイを買うとよく経験することなのですが、胃袋に大きな魚を飲み込んでいたんです。
IMG_3550 (640x345)
これはレンコダイの小さいのでしょう、146gあり、まだほとんど消化されていません。

 これも人間様が横取りして、焼き物に。
IMG_3557レンコダイ塩焼き (640x454)


 シロバイはそのまま刺身に。今回は湯通ししていない生です。
IMG_3554ツブ・刺身 (640x531)
殻をはずしてワタと唾液腺を取ってから塩でもんでぬめりを取りました。活きた身なので刺身に造るとそっくり返ります。


 で、こうなりました。
IMG_3562晩酌の膳 (640x430)
 酒は遠州掛川の土居酒造場、開運・純米ひやおろし。胡町大和屋で一升2970円。


 以上でおさかな関係は終わり。

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(以下、ちょっと長いです。)
 さて先週末は記事をアップすることができませんでした。じつは5日の金曜日からあるお祝い事があって仙台に行っていたのです。
 翌日の土曜日、仙台在住の古い友人が車で石巻、女川、雄勝、など宮城県北部沿岸を案内してくれました。女川、雄勝などは壊滅的な被害を受けたと聞いていますが、私は初めてです。

 9時過ぎに仙台駅東口を出発、石巻へ。「大漁唄いこみ」でも有名な日和山(ひよりやま)公園にのぼってみました。

日和山の海側(南側)は商店街などもあるにぎやかな街だったそうですが、完全に津波にのみこまれたようです。
IMG_3445石巻・海側 (640x439)

 北側です。見えている川は北上川(旧北上川)、中洲にある丸い建物は石ノ森章太郎の記念館「石ノ森萬画館」です。
IMG_3450石巻・北上川 (640x427)

 そこから万石浦を過ぎ、牡鹿半島の根元を北上し、女川へ。
 女川町内に入る直前の高台に木造の商店街が設けられていました。
IMG_3458女川・希望の鐘商店街 (640x430)
土曜ですが、あまり買い物客もいません。

 「希望の鐘商店街」っていうんですね。その名前の由来も書いてありました。
IMG_3457女川・希望の鐘商店街 (640x548)


 陶芸の一種でしょうか、スペイン直輸入のタイルを焼く工芸店がありました。
IMG_3451女川・タイル屋 (640x401)

 女川はサンマ漁の町でもあったんですね。
IMG_3453女川・サンマのタイル (640x485)

 酒屋さんがあり、クジラの缶詰なども売っていました。
IMG_3455女川・クジラの缶詰 (640x427)
クジラの缶詰とサイダーを買いました。お店の方とすこしお話をしました。ここは仮設の一時的な店舗であり、町内に本格的な商店街を復興する計画も進んでいるが、そちらの新商店街に入るには相当の資金的ハードルもあって、入れるかどうかわからない、など悩みは尽きないようです。

 町内に入ってくると、ひときわ高い位置に建物が見えました。町立病院だそうです。
IMG_3459女川・町立病院 (640x404)

 この高さなら大丈夫だったろうと思ったのですが、なんとこの病院の一階まで津波が押し寄せたのだそうです。この高さまで!
IMG_3461女川・町立病院 (640x500)
まさか、まさか、まさかここまでは・・・。 実際にここまで浸水したのだ、と聞いてもほとんど信じがたい高さです。もう3年半も経っていますが、現場に来てみるということは「知識」とは全く違う体験です。


 女川を過ぎてさらに北上します。絵葉書のような美しいリアス式海岸が続きます。
IMG_3482リアス式海岸 (640x420)


 やがて雄勝(おがつ)町に入りました。雄勝町は「雄勝石」という硯で有名な町です。ここも町並みはほとんど流されてしまったようです。
 少し小高い所に一軒だけ蕎麦屋さんがありました。「てらっぱだげ」という店名は、「お寺の畑」という意味だそうです。岩手出身の私にはそのニュアンスがだいたい分かりますが。
IMG_3492てらっぱだけ (640x427)
ちょうどいい時間だったのでここで昼食、おろし天(かき揚げと大根おろしの載ったお蕎麦)1200円をいただいて、午後の部に出発。

 てらっぱだげから見える風景。
IMG_3494雄勝 (640x420)
ほとんど家や建物がありません。
IMG_3495雄勝 (640x427)


 やがて、立浜という漁港につきました。ここも被害を受け、岸壁などがやっと復旧した状態とのこと。
IMG_3500立浜 (640x421)
 私を案内してくれた友人は、ここの漁師さんと親しく、震災前は年に何回か釣りに来ていたそうです。その漁師さんも船を流されたり被害が大きく、だいぶ心配したが何とか立ち上がって漁業(ホタテやホヤの養殖)を再開したとのこと、今年あたりはまた釣りに来てみたいと言っていました。


 そこから内陸に入りさらに北上し、再び北上川にぶつかります。ここに児童74人が亡くなった大川小学校がありました。
IMG_3507大川小学校 (640x449)
慰霊碑なども設けられ、この日も多くの人が訪れていました。きわめて言葉は不謹慎ですが、ある種の「観光スポット」になっているとも見えます。

 観光だろうが何だろうが、とにかくこの場所に来て、校舎の廃墟に対面し、裏山の急傾斜を実感し、亡くなった子供たちの名前を慰霊碑の上に一人ひとり拾い読みしてみることは、大きな衝撃を伴う体験です。
IMG_3510大川小学校 (640x453)

 感情を激しく揺さぶられ、ちょっと言葉がありません。そこに来ている方々も押し黙って立っています。
IMG_3511大川小学校 (640x427)

 ここに連れてきてくれた友人に感謝しつつ、仙台まで戻りました。


 翌7日の日曜日、飛行機で広島まで戻りました。

 空港で「花は咲く」という浦霞の四合瓶を一本購入。
IMG_3514浦霞とクジラ缶詰 (627x640)

 缶つま、っていうのが人気だそうですが、クジラの大和煮で純吟浦霞も良いもんですよ。
IMG_3523クジラで一杯 (640x455)



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宮城県北部の被災地

アナゴさん、こんばんは。
宮城県北部の被災地を廻ったのですね。ボクにとっては馴染みの町ばかりです。
とくに大川小学校の光景は言葉では言い表せない状況でとても悲しくなります。
ボクの叔母は、大川小学校で亡くなられた児童の冥福を祈り唄をつくって
宮城県に贈った・・・?詳しいことはわかりませんが、そんなことを父親から聞きました。
ボクがサクラマスを狙いに行く川は、まさに大川小学校のそばを流れる追波川
(新北上川)でポイントは大川小学校から10kmくらい上流に位置します。
河口付近には民宿もあり、昔泊まって釣りをした事がありましたが、
今はその面影を追うことさえままならないほどの変わりようです。

魚の獲物を横取り・・・・恐れ入りました、また勉強させて頂きました。

ヒラも美味しそう!

アナゴさん

今回も自らの目利きで、いいお魚を入手し、見事にさばいています。ヒラという魚も小骨を処理し、塩とカボスでしめて、美味しそうです。カボスがいいですね。

”冷やおろし”については、先日、某誌の解説を読んだところです。2回目の火入れをしない、秋ならではの日本酒で、室温付近で飲むのが適温と書かれていました。今ごろが出荷時期のようです。

閑話休題。
当方の家人が数カ月ごとに盛岡まで早朝に行き、岩手県の海岸沿いまで(用意された)バスで移動し、主に仮設住宅の方々と交流しています。仮設住宅は当初の想定期間を超え、根本的な作り直しが必要な時期になっているそうです。ご高齢者の方の再建策が見通せないようです。
福島県でも福島第一原発近くでは、相馬町(?)の一部では荒れ地になっていました。
天災に対しては、個人の努力も必要ですが、運によるものも大きく、何ともいえません。
宮城県北部に土地の再建の手伝いに行っていた建築メーカーの方は、役人との交渉に疲れたといって、2年で戻って来ました。地元の被災者の(さまざまな)総意を地方自治体がまとめる作業が遅れているとのことでした。
再建もなかなか簡単には進まないようです。

No title

マトウダイはかなり大きいお魚を丸のみするんですね!
ちょうどごちそうを飲み込んだところだったようで、
アナゴさんにはいいオマケになりましたね♪
缶詰もおいしそうです。

かるがもさん

今日は、コメントありがとうございます。
あの辺は、かるがもさんのホームグランドでしたね。

初めて行ってみたんですが、
もっと早く来てみるべきだった、という気もしました。
各地で復興の工事中でしたが、
割とすっきりと片付いていた印象だったので。

大川小学校を訪れたあと、いろいろなことを考えさせられました。
何かを判断すること、行動すること、判断しないこと、行動しないこと、
いずれにもそれぞれの結果があり、責任がある。
深い迷いにとらわれたままです。

ヒトリシズカさん

今日は。
いつもコメントありがとうございます。

岩手県人として、ご令室様に御礼申し上げます。
今回案内してくれた友人も、
この三年間機会を見つけては立浜漁港を訪れ、
再興の手伝いをしているようでした。
そういう行動を続けていらっしゃる方々には頭が下がります。

本文中には書きませんでしたが、
女川の希望の鐘商店街の一店舗のご主人が、
とにかく金を使え、といってくる国(というか政府、役人)、
それにのって徒に贅沢なデザインの箱モノを作ろうとする地元行政、
その結果できた箱モノには誰も入れないという現実・・・、等々
複雑な状況を苦衷の表情で漏らしておられました。

我々にはなにができるのでしょう?

ayuさん

今日は、コメントありがとうございます。
そうなんです、マトウダイは口が大きく拡がる構造になっていて、
結構な大きさの魚をそのまま飲みこんでしまうようです。
運がよければ、(マトウダイにとっては運が悪く)飲みこんだ直後に捕獲されると、
胃袋の中の魚もオマケになるわけです!

ayuさんのところでは、
老子の勉強会をなさるお客様、とか多士済々ですね。

No title

アナゴさん  今日は
ヒラと言う魚 初めて見ました。ニシンに似ていますね。

今回の旅 こうして見せて頂き、とても切ないことですが状況が分かりました。有難うございます。

No title

アナゴさん こんばんは(^^♪

「ヒラ」のお口のヒラヒラ‥
どこかで見たような‥シシャモ?
たぶんそんな感じです。

レンコダイ、とってもラッキーなおまけですね。
こちらの海では一度もそんな経験をした事がありません。

震災のお話、ほんとうに胸に迫るものがありますね。
病院の1階まで浸水‥実際にこうして見せていただくと
ただ驚くしかありません。
心を寄せ続けること‥大切なことですね。

広島の豪雨災害、札幌では大雨特別警報で90万人に避難勧告。
昨日の茨城方面の地震‥自然災害は恐ろしいです。

主人は前職の関係で復興支援のプロジェクトに参加する予定でした。
残念です。

相子さん

今晩は。
いつもコメントありがとうございます。

ヒラ、私も初めてです。
もしかしたら、最初で最後かもしれません。
酢漬け、塩焼き、二通りでいただきましたが、
なかなかうまい魚ですよ。
でも今どきの一般消費者には、
骨切の手間がどうしても高いハードルになるでしょうね。

東北の震災の現実、
私はぜひ東海、東南海、南海地震の想定される地域の人にご覧いただきたいと、
切実にそう願っています。
あの高さまで、
高台にあるあの病院の、あの一階のフロアまで津波が押し寄せる!
言葉ではとても言い尽くせません。
現場を見るということは何事にも代えがたいものがあると、
遅まきながら、改めて認識しました。

はるさんさん

今晩は。
いつもコメントありがとうございます。
札幌も大変そうでしたね。
豊平川がガボガボにあふれかえる様子など
ちょっと想像がつきません。

そうでしたか、船長さんは復興支援活動に参加なさる予定でしたか。
きっと多くの人が船長さんの遺志を継いでいらっしゃると思います。
多くの方の志が積み重なって、
少しずつでも日本を前向きに動かし始める力になっていくんだと、
ノンベで無力の私も確信しています。
プロフィール

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