2014/7/24 帰省、陸前高田訪問

 広島は本日最高気温が34℃だったそうですが、皆様のところはいかがでしょうか。

 さて私、先週17日より一週間ほどお休みをいただき、故郷岩手に帰省してまいりました。主目的は年一度の墓参です。8月の旧盆にお参りするのが普通ですが、その時期は飛行機のチケット代が全く割引無しとなり、しかも希望日の便を確保するのが難しくなります。よって、昨年に引き続き今年も一か月早いお墓参りの帰省といたしました。


 比較的長い休みにできたので、21日の「海の日」に小旅行を試みました。下の図のごとく、岩手県の南部をぐるっと一回りするルートです。

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 本当は、釜石からさらに北上し、宮古→久慈→八戸、と行ってそこから新幹線で水沢まで戻る、という大計画を立てたのですが、当日寝坊してあえなく挫折。釜石で切り上げる半分のコースにしたわけですね。


 前日までの雨も上がり、海の日にふさわしい晴天です。東北線水沢駅を8:25発のJRで出発。
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 水沢駅を出てしばらく行くと東側に豊かな水田が広がっています。自分の故郷を紹介する風景を一つだけ、といわれたら、私はここを挙げたい。
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どうです? 美しいじゃありませんか!


 やがて北上川が束稲山を迂回する形で大きく蛇行して東北線に近づくところがあります。平泉の近くですね。
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この辺りは、八幡太郎義家と安倍貞任が戦った衣川の戦いとか、歴史の香り豊かなところです。

    衣のたてはほころびにけり   義家
         年を経し糸の乱れの苦しさに   貞任

 束稲山を南に回りきったところが一関です。
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殿中で刃傷に及んだ浅野匠守長矩の身柄がお預けになったのは、田村様という殿様のお屋敷だったそうですが、その田村様はこの一関の藩主です。

 といろいろ寄り道していると先に進みません、どんどん行きます。

 一関から東に入るJR大船渡線で気仙沼を目指します。単線です。
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 千厩に近づきました。千厩は震災の年の7月に、勤務先の若者たちと復興ボランティアに来た際、宿泊所として一週間暮らした場所です。
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 千厩を過ぎるとトンネルが続きます。
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 やがて下り坂となり、
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気仙沼につきました。
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 気仙沼の駅舎。
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 ここからはJR路線が復旧していないので、BRTというバスで行きます。バスではありますが、JRの運営です。あくまでも鉄道の代替手段という位置づけでしょう。
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 気仙沼港の近くを通過。
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 あちこちで土地の高さを上げるかさ上げ工事が進められているようです。
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貨物船・第十八共徳丸が打ち上げられていたのはこの辺じゃなかったでしょうか。
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(↓これは昨年の写真)
IMG_6945 第18共徳丸 W
バスはあっという間に通過したのでわかりませんが、もうすっかり撤去されたようで何も見えませんでした。


 穏やかな入り江も見えます。
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 やがて陸前高田に近づくと、こんなものが目に入ってきました。何でしょう? 橋ではなさそうですが・・・。
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何かを輸送するパイプラインのようなものでしょうか。
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 あとから気が付いたのですが、この近くに例の「奇跡の一本松」があるそうで、見に来る方がずいぶんいらっしゃるようです。
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 で、あのパイプ構造物の正体がほぼわかりました。かさ上げ工事用の土の運搬施設でしょう。
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三年半たってまだこの状態ですから、現場の方々のご苦労がしのばれます。


 さて私は陸前高田という駅(バスではありますが、JRの駅です)で降車。
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 周りにあるのはプレハブの市役所、
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工事中の消防署、
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それにセブンイレブンが一軒。あまり生活の場という感じではありません。

 ちょっと迷いましたが、一本松のほうは徒歩で一時間とのことだったので、反対側のショッピングセンターのようなところを目指しました。15分ぐらい歩きました。
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 時刻もちょうど昼過ぎ、まずは腹ごしらえ。熊谷という中華食堂へ。
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黒担担麺・700円をいただきました。なるべくお金を使うのが復興のためにもなるだろうと考え、ギョウザ350円も追加。写真を撮るのを忘れました。美味しかったです。


 銀行はさすがに立派です。
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 本屋さん。
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 MAIYAというスーパーです。さっそく入ってみましょう。
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 さすが三陸です、マンボウの刺身が普通においてあります。店員さんのお許しをいただいて写真を。
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 気仙沼はカツオの水揚げ日本一だそうで、カツオそのものもたくさんありましたが、これは心臓です。「ヤサキ」って言うそうです。
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 震災の年の夏はホヤもありませんでしたが、ずいぶん回復してきたようです。
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 立派なアイナメです。岩手では「ネウ」っていうんですよね。
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 結局、このスーパーでは高田の地酒・酔仙の四合瓶2本、同じく酔仙の180mlアルミ缶2個、を買いました。それから「採れたてランド」という名前の産直売場で、マツモ(海草です)、がんづき(わかりますか? 黒糖味の蒸しパンのようなお菓子です。)、ウリのからし漬け、といずれも地方色豊かなものを買いました。「がんづき」を知っているのは岩手(県南)から宮城にかけての出身者でしょうね。

 荷物が多くなったので、本屋さんで文庫本(「遺体」石井光太、新潮文庫)を購入したついでにこのトートバッグを買い、みんなまとめてぶら下げることにしました。
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この本はその副題が「震災、津波の果てに」となっており、釜石市で震災後被災者の遺体に直面した人々の活動を記録したルポです。なかなか読み進めるのがつらい本です。


 さて陸前高田滞在3時間ほどでまたBRTバスに乗って大船渡までたどり着きました。駅名は盛(さかり)です。
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 ここまではBRTとはいえJRなのですが、ここから北は第三セクターの鉄道・三陸鉄道南リアス線です。私は見ませんでしたが、TVの朝ドラ「あまちゃん」にこの鉄道をモデルにした鉄道会社が出てきたそうですね。
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右がJRの盛駅、左が三陸鉄道、略して三鉄の盛駅です。

 三鉄赤字せんべいですと。
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 変なことに気が付きました。消費税込の売価が215円ということが有り得るのでしょうか? 

  もしセンベイの値段が200円だったら、8%消費税は16円、よって合計216円。
  もしセンベイの値段が199円だったら、8%消費税は15円、よって合計214円。

どうやっても215円にはできません。 ンー・・・、この辺が赤字の原因か?


 やがて釜石行きの列車が入ってきました。この6月に全線開通したばかりです。
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 内装も明るく、素敵な列車です。
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 ところで車体にこんなメッセージが。クウェート? なぜ?
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 車体前面にはクウェートの国の紋章が。
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で、私も初めて知ったのですが、この三陸鉄道の復旧に関して、クウェートの財政的支援があったとのこと。世界中いろんなところから支援の手が差し伸べられているんですね。ありがたいことです。


 盛駅発16:18、釜石まで約一時間ほど。
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 どこも復興の工事中。
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 釜石につきます。
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 釜石といえば新日鉄、そしてラグビー、と岩手県出身の私にはかなり明確なイメージのある町です。
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 釜石の少し内陸に入った山の中に、橋野というところがあります。そこは日本の近代製鉄発祥の地とされており、私も一度行ったことがあります。
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富岡製糸場が産業史上の重要性を認められて世界遺産の指定を受けたことを考えれば、橋野高炉跡も世界遺産になってもおかしくはないかも知れません。


 さてもう夕暮れ、釜石をJRで出たのは17:47、花巻までを各駅停車でトロトロ行くのはもうたまりませんが、仕方ありません。途中、遠野物語のふるさと、遠野を通過。
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 20時前に花巻着。太鼓をぶら下げた不思議な物が立っていますがご存知でしょうか。
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 岩手県南地方に広く分布する郷土芸能、鹿踊り(ししおどり)です。宮沢賢治の作品にも登場します。
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 そこで上りの列車に乗り換え、20:25水沢着。風鈴が鳴っていました。
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 この晩は帰宅したのが九時過ぎ、でも反省会をせずにはねられません。あらかじめ某産直市場で買っておいた山田湾の夏ガキとホヤです。
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 高田で買った酔仙のカップ酒でいただきました。
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 あ、そうそう。ガンヅキってこういうものです。
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7/28 23:00追記

sakuramomさんにいただいたコメントにより、「ぬい旅」というものがあると知りました。
で、思い出したのです。
6月末に、私、バリィさんとともに、「ワンカップ旅」をしたのです。
 その様子をご紹介。


 松山からフェリーで広島へ。
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 いかがでしたでしょう?
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三陸の旅

アナゴさん、こんばんは。
南三陸の旅を満喫されたようで・・・・三陸鉄道では“恋し浜駅”はご覧になりましたか?
三陸の復興工事もだいぶ進んではいるものの、ご覧になった通り、地域によって
差があります。
陸前高田の嵩上げ工事のコンベアは、東洋一のロックヒルダムといわれる
胆沢ダムの工事で使用されたコンベアとは比較にならないほど大掛かりなものです。
水沢駅の風鈴・・・久しぶりに見せて頂き、地元に住んでいる人間が懐かしく感じる写真をありがとうございます。
田舎に住んでいると、車を使うばかりで電車はなかなか乗る機会がありません。

かるがもさん

今日は。
梅雨が明けて猛暑の広島ですが、水沢はいかがですか?
先週末、私が帰省したときは寒いぐらいでしたが。

恋し浜は通過しただけですが、三鉄の盛駅に「恋の字が付く全国の駅三つ」として、恋し浜、恋ヶ窪、そして北海道の母恋、が挙げられていました。
私、若いころに母恋駅の近くに住んでいたことがあるので、なつかしかったです。

たまには電車の旅も良いかも知れませんよ。
ゆっくりビールでも飲んで。

心に残る旅ですね。

アナゴさんの旅レポート感心しております。
最近の東北の復興の姿をポイントを抑えてお話していただきありがとうございます。

東北もおいしそうな魚がたくさんですね。
ほやは何度か食べたことがあります。
前に勤めていた会社がまさに釜石にもあり、そちらの方から送っていただいてました。
お茶漬けで食べたような記憶が。。。。

「ぬい旅」ならぬ、「せんべい旅」は一本取られました。
私も何度か、ぬいぐるみを写真に載せたりと、試みましたが、いまいちアングルが悪くて。。
これインパクトあります。
最後まで楽しく読ませて頂きました。
来年の夏は、東北(さらに北へ)にまた行ってみたいと思っています。

sakuramom さん

今晩は、sakuramomさん。
どうぞどうぞ東北においでください。
魚は旨いし、温泉、桜、紅葉、新緑の野山、雪の山里・・・
おっとっと、酒を忘れてはいけません!
もちろんそこに住む人々も美味しいです。

「ぬい旅」って初めて聞きました。
なるほど、そういう見方もあるんですねェ!

そういえば6月末に、バリィさんと「ワンカップ旅」をしたんですよ。
「追記」でその情景をいくつかご覧に入れましょうね。

No title

アナゴさん  お早うございます
三陸の旅 じっくり拝見させて頂きました。丁寧に紹介して下さり、有難うございます。気仙沼は祖父が築港の仕事で昭和初期に行きました。懐かしい名前です。
まんぼうの生は肝合えで食べますが、私はどうもって言う感じです。甘辛でさっと煮たのは食べます。
ほやは矢張り産地で食べないと美味しくないですね。
そうそう三陸鉄道 震災少し前に乗りましたよ。良く頑張っていますね。

No title

アナゴさん こんばんは(^^♪

今日の札幌は30度超えでした。
昨夜の気温は16度、体には良くないなあ‥。

毎年、故郷への旅を欠かさないんですね。
そのたびに見せていただく復興の様子‥
着実に進んでいるとはいえ‥若干のもどかしさも感じてしまいます。

海の幸、豊富ですね、しかもお安い!
特にホヤはこちらの3分の1だわあ‥いいなあ。

車窓と赤字煎餅‥
“ぬい旅”のようだと思っていたら‥意識しての事だったんですね。
どんなお顔で撮っていたのか‥見たかったな(^^)

相子さん

こちらにもコメント、ありがとうございました。
以前三鉄に乗っていただいたとのこと、
関係者に(勝手に)成り代わりまして、御礼申し上げます。

三陸鉄道を経営的にも成り立たせる努力というのは、
本当に大変なことだと思います。

三陸の震災・津波被害の一番酷いとき、というのは
私は見ていないので、何とも言えないのですが、
でも鉄道が通じてどれほど心強いか、
地域の皆さんのお慶びもお察しするに余りあります。

はるさんさん

今晩は、はるさんさん。
30℃ ⇔ 15℃ はつらいですねェ、体調崩されませんように。

どうも歳のせいか、年々故郷に対する想いが深まってきて、
いわゆる「里心がつく」っていう状態なんでしょう、
岩手に帰りたくてしょうがありません。

広島の勤め先で働かせていただけるのは本当にありがたく思いますが、
でも帰りたいんです。

No title

こうやって拝見させていただくと、
まだまだ復興には程遠い土地が多いのですね。

5月に山形と宮城を旅しましたが、
岩手は未知の世界なんです・・・
大変参考になりました。
機会があれば是非とも行ってみたいと思ってます。

仕事柄、気仙沼は鰹とフカヒレ、
釜石はマグロのイメージが強いです。

ちゅんごさん

今晩は、コメントありがとうございます。

遅々として進まぬ、という感じもしますが、
現場にはそれなりの段どり、・手順というものがあり、
傍目ではイライラするような状況でも
ちゃんと手順を踏んでやるのが結局は近道、ってこともあるんでしょうね。
当事者となって日々御苦労なさっている方々の熱意と忍耐に感謝したいと思います。

山形、宮城においでいただいた件、貴ブログで拝見しました。
機会があればどうぞ岩手にも足を延ばしてください。
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