2013/12/15 マトウダイ

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  葉牡丹に うすき日 さして来ては 消え  久保田万太郎

 ハボタンが出てくるとお正月が遠くないことに気づきます。

 万太郎の句の通り、薄日がさすかと思えばまた陰る空の下、めぐってきた昨日のお魚ツアー、実は前日の金曜日に職場の忘年会がありました。広島市内の繁華街に国際ホテルというホテルがあり、その二階に「芸州」(芸、というのは「安芸の国」の、芸、ですね。)という和食の店があります。普段はお客さんの接待に使うような店なのですが、今年は気張って忘年会を。で、当然飲み過ぎて二日酔い。テンションが上がりません。

 いつもの通り大手町おかず工房から。大きなコチが1600円ほど、メイタガレイが1300円、など目につきましたが今一つ手が出ません。中ぐらいのサヨリ、一尾50円を四尾買いました。
 千田町Aruk、宝町フジ、と回りましたがあまりぱっとしません。そういえば低気圧が通過して海は荒れていましたからね。

 テンションが上がらぬまま北上し、白島VESTAへ。そこでやっと私の購買意欲に訴えかける魚に出会いました。マトウダイです。毎年だいたいこの時期に一度は買っている魚です。一尾だけ砕氷の中に埋もれており、500円という値札だけでは正直鮮度や大きさが判らなかったのですが、もうそれ以上ツアーを続行するエネルギーが無かったので半分投げやりな気分で買い帰宅。

 こんな魚です。幸い鮮度、大きさとも問題ありません。36.5㎝、785g。
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 余談ながら、「投げやり」といえば、この500円という値段のつけ方も投げやりな感じです。680円とか、198円/100g、とか、買い手の懐具合と店の利益を真剣に見据えてつけた値段ではなく、何となく「考えるのが面倒だ、別に売れても売れなくてもいいや・・・」というような印象を受けます。あまり(広島では)注目されず、話題にもならないかわいそうなマトウダイ!


 マトウダイは口を開かせると異様に顔が伸長し、マトウ(馬頭)という名前に納得します。この顔の部分がゼラチンたっぷりで酒蒸しに最適です。
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 体の後部は上下のヒレの根元に強固なとげがずらりと並んでおり、扱いを誤るとけがをしそうです。
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 慎重にさばいて三枚に下ろすとこうなります。
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 付属品一式。上下は皮、左から、胃袋、浮き袋、卵巣、肝、右下の小皿はヒラメでいえば縁側にあたるところです。
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 それぞれ湯がいてこうなりました。
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 きれいな透明感のある身は刺身に。どーぉですか!(自慢)
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 頭部の酒蒸し。じっと心眼を凝らしてご覧いただくと、ここが口でこれがエラブタ・・・、と見えてくるでしょう?
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 で、こうなりました。
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 酒は大阪府能勢町の秋鹿、山廃の純米無濾過原酒、幟町酒商山田で一升2835円。微かに苦味を感じます。



 さて冒頭の葉ボタン、今朝15日の朝市に出ていたものです。
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 朝市での買い物。今からカブが美味いですよね。
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私はノンべですが、大福餅なども守備範囲に入っており、時々買ってくるんです。

 右側の小さい柑橘類、なんだかお分かりですか? シークヮーサーだそうです。泡盛なんかにキュッと絞ってやると旨いそうです。まだ何に使おうかノーアイデア。


 カブは直ちに塩でもんで漬物にしました。今晩には食べられるでしょう、塩麹漬けです。
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 あ、そうそう、サヨリはですね、開いて干物にしました。




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馬頭ダイ・・・的ダイ

アナゴさんこんにちは、今日の岩手は大雪去って快晴です。
マトウダイも美味しいお魚ですよね、三陸でも時々釣れることがあります。
骨が荒くて刺身に捌くのが難しい魚だと思いましたが流石ですね。
馬頭ダイの呼び名の他に、魚体の中心に有る黒点がマト(的)に見えることから
三陸ではマトウダイと呼ぶ説もあります、黒点が無く魚体が太刀魚のように
銀色に光っている鏡鯛(カガミダイ)と呼ばれる同じ形の魚もいます。
本当に魚の名前って地方によって呼び方が違うので楽しいですね。
年末年始休暇の初日・・・久しぶりに船に乗ることにしました・・・スキーの練習もしたいのですが、正月の縁起物ナメタガレイ(ババガレイ)を狙て・・・。
タコが釣れることを密かに期待しているのですが。

かるがもさん

今晩は。
ナメタガレイ、釣れるといいですね。
バブル華やかな20年ほど前でしょうか、年末にナメタ一切れが3千円!
と言って母が嘆いていたことがありました。
今はそこまでは高くないでしょうが、でも結構なお値段が付くでしょうね。
広島では二十年近く魚屋に通って、たった一度だけ見たことがあります。

鏡ダイ、一度お目にかかってみたいものです。

No title

アナゴさん  今晩は
まとうだい 最近見ません。魚屋の小父さんが仕入れていた時、偶に出ていました。刺身にしたことはありませんが、塩焼きにして美味しかったです。
酒蒸し骨の形が良く分かりますね。美味しそうで食べたいです。
蕪の漬け物 塩麹は使ったことがないのですが、先だって塩辛を作った時の麹が残っているので、塩麹を作って見ようと思っています。そしましたら蕪も漬けて見ますね。

相子さん

今晩は。
いつもコメントありがとうございます。
イカの塩辛の記事拝見しました。
イカを5杯も使うとずいぶん沢山できるでしょうね。

魚屋の小父さんはお元気になられましたか。

No title

こんにちは。。。
まとうだいは、良く釣り番組では拝見しますが
食べた事がありません。どんなあじかな?
刺身は、透明感があっておいしそうですが、
今度、市場へ探しに行こうかな。。。

yoshiさん

今晩は。
いつもコメントありがとうございます。
本日広島(市内)も初雪、県北ではけっこう積もったようです。

マトウダイ、姿かたちはちょっとアレですが、
あまりクセのない素直な白身の魚ですから、
煮物、蒸し物、揚げ物、なんでもオッケーと思います。

yoshiさんは大変なお仕事のようで、頭が下がります。
皆いつかお世話になるかも・・・

ヘバ!

No title

始めまして。

マトウダイ美味しそうですね。板前さんが本職ではないとのことですが、顔負けの見事な包丁さばきに驚きました。
私は、放射能汚染で騒ぎになっている福島のいわきというところで生まれ育ち、毎日のように魚を食べて育ってきました。但し、カツオの季節は朝昼晩、カツオのみ。その季節が終わると、今度は秋刀魚のみ。…本当にお魚が美味しいと思うようになったのは、東京でちびりちびり盛り付けてあるいろいろな魚の盛り合わせを食べるようになってからでした。そして、東京に魚に飽きると、郷里のうまい魚が懐かしくなりました。
魚屋さんの店頭に並んで、『おいでおいで』している目利きして、吟味して買い求めた魚を捌くのが一番贅沢な食べ方なんでしょうね。

マトウダイはアナゴさんを待っていた

アナゴさん

今回のマトウダイは、アナゴさんがお店に来るまで、氷水の中に何とか隠れて、アナゴさんを待っていたのだと思います。

スーパーなどの切り身しか知らない者にとって、今回のマトウダイも、前回のヒゲソリダイやホウボウなどの魚は見たことがありません。
地方に行った時に、鍋の具材でお目にかかっていても、気がつかないでしょう。

前回、処理が話題になったシャコも、だいぶ以前に佐賀市に行った時に、夕飯に出てきて、ふだん寿司のネタでお目にかかっているものとは、大きさが違うと思いました。
東京近郊などでも河岸などや専門的な魚屋に行くと、知らない魚だらけなのでしょうが・・。
芸は身を助ける! 包丁使いは食生活を格段に豊かにします。

さて、今回購入した大福(草餅)をアナゴさんはいくつ食べたのか気になっています。奥様より、多くは食べていないと、信じています。

明日は、韓国でのご体験報告と思います。楽しみです。

AzTac さん

今日は。
ご来訪、ならびにコメント、ありがとうございました。
ご覧の通りの、マンネリ呑み助ブログですが、
時々のぞいて下さるとうれしいです。

私は岩手の内陸育ちです。
50年前の岩手の内陸の小都市!
魚に関しては、質・量・魚種、ともに今では考えられない低レベルでした。
ところが成人後、私の勤め先の関係で、
北海道の室蘭市、千葉市、広島市、と転勤を重ねた結果、
ご覧の通りの魚屋ツアーオヤジが出来上がったわけです。
広島に来てからは酒にも開眼。

どうぞよろしくお願いします。

ヒトリシズカさん

大福、全部私が食べました。
アーハッハ!

実は私の妻は前歯が悪く、
物にかぶりつくということができません。
リンゴも好きなんですが、細かく切って食べています。
先日は天ぷら屋に行ったんですが、エビのてんぷらを噛み切れず、
箸で苦労して切り分けながら食べていました。

というわけで5個の大福はみな私の腹中へ。
年寄りの主な死因の一つにモチをのどに詰まらせて窒息死、
というのがあるそうです。
気を付けます・・・
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