2013/8/25 マナガツオ、サルエビ

 広島は久しぶりの雨です。お隣の島根では大豪雨で大変なことになっていますが。


 さて昨日の土曜日、朝から雨。なんだか疲労感があって、ボンヤリしておりましたが、9時半ごろ奥様から「車を出してあげようか?」との情け深いお言葉。感涙にむせびつつ雨のドライブ、大手町おかず工房に連れて行ってもらいました。着いたのは10時前で、すでにお客さんは誰もいません。小型ながら肉厚のメイタガレイ850円、サヨリ80円、などがおすすめのようでした。
 マナガツオ1500円というのがあり、奮発してこれを買いました。それからサルエビ、広島での通称はスクモエビといいますが、これがけっこうな大きさのものが1尾60円という値段。試しに3尾買いました。

 胡町大和屋によって酒を一本えらび、帰宅。午後もずっと降っていました。


 買ってきたのはこんな連中です。
IMG_7425 マナガツオ W

 マナガツオ:30㎝/875g、スクモエビ:18.5㎝/3尾で118g。

 マナガツオは骨もやわらかく、三枚に下ろすときに包丁が気が付かないうちに逆側に回ってしまいました。また、普通の魚のようなやり方では皮が引けません。で、サクに下ろすのも皮が付いたままです。
IMG_7434 マナガツオ サク W


 付属品、小さな肝と未成熟の卵巣だけです。
IMG_7435 マナガツオ 付属品 W
ヒレは乾燥すればエイヒレのような感じになるんじゃないかと思ったので、試してみます。

 マナガツオの胃袋は極めて特異な構造をしています、内側にびっしりトゲのようなものが生えています。。
IMG_7429 マナガツオの胃内面 W
とても食べられそうにありません。


 大変きれいな刺身になりました。刺身にするときはいつもと逆に、皮目をまな板側にし、上から包丁を入れて皮目の直前で横にこそげとるような感じで切りました。皮が引けないからです。
 いっそ皮ごと味わおうと、皮を炙ったのが下の列。本来焼き物で美味しい魚ですから、この方が美味しいかも。
IMG_7443 マナガツオ 刺身 W


 卵巣と肝はゆでて。下にある緑はシシトウを焼いたもの。このシシトウがロシアンルーレットのような奴で、何個かに一個、ものすごく辛いのがまじっているんです。先週広島朝市で買ったのですが、売っている方が申し訳なさそうにそのことを告げてくれました。スリル満点の酒肴として人気が出るんじゃないか?
IMG_7445 マナガツオ付属品withしし唐 W


 頭に近い刺身にできない部位を塩麹に漬けて焼きました。すぐ焦げます。
IMG_7446 マナガツオ塩麹焼き W



 さてスクモエビです。捌きはじめたら頭と背に多量のミソを持っていることが判明しました。下の写真、一番上が殻をむいた状態、その下が背を開いて背ワタ(消化管)を取った状態。この薄緑色のヒモのようなもの、これが頭部まで続く濃厚なミソです。
IMG_7438 スクモエビ W
そして一番下がそれを取り除いた刺身の状態。

 こんな一皿に。大量のミソといっしょにいただくと大変けっこうです。(ちょっと見た目がアレですね。)
IMG_7442 スクモエビ 刺身 W
これが一尾60円、失敗しましたねー、もっとたくさん買ってくれば良かった! 焼いて食べても旨そうじゃありませんか・・・。


 こうなりました。
IMG_7449 晩酌の膳 W
 酒は和歌山県海南市、平和酒造の紀土「あがらの生原酒」、大和屋で一升2625円。「あがらの」というのは、和歌山の方言で「私たちの」という意味だそうです。山田錦を80%精米で使い、アルコールは17%。コメも自社栽培と、契約農家の米を使用。とてもいいですよ。


 実はマナガツオを読み込んだ俳句を見つけようとあちこちのぞいたんですが、たった一つ、
     下京は雪となりたる鯧    悦子
というのが見つかったばかりです。鯧は「マナガツオ」ですね。雪、といいますからマナガツオは冬の魚とされているんですね。私が持っている「食の歳時記 三六五日」(俳句αあるふぁ編集部編 毎日新聞社 1996年)という本にも、マナガツオは出てきません。こんなうまい魚なのに俳人の創作意欲を刺激しないんでしょうかね。旨すぎて俳句どころではない?






 さて一夜明けて今朝、山の端に怪しい雲がかかってスッキリとは雨が上がりません。
IMG_7451 (2)


 一晩干したマナガツオのヒレもほとんど乾いていません。
IMG_7454 (2)
もう一晩おいたらなんとかなるんでしょうか?





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マナガツオ!

アナゴさん

マナガツオの姿を初めて、拝見しました。
以前に、某ビストロでマナガツオのソテー(?)系を食べた時に「マナガツオはカツオとは違う魚」と教えてもらったのですが、切り身なので全身の姿は知りませんでした。
関西ではお造りや照焼き、西京焼nを味わう高級魚として好まれているようですね。

閑話休題。
ヒタキさんのブログに掲載された南部鉄器の件ですが、Amazonをみたら、メーカーは及源鋳造のようです。
及源鋳造は、嘉永5年の創業で、創業者の及川源十郎さんの名前から、OIGENとなったようです。奥州市水沢区羽田町の伝統あるメーカーのようです。

南部鉄器の件の追加

アナゴさん

ヒタキさんのブログに掲載された南部鉄器のコメントの件の追加情報です。
さらに、Amazonを調べたら、メーカーは複数あり、販売元が製品を、あるブランド名で統一して販売しているようです。

今回は盛岡市の南部鋳物製作所「おがさわら」の代表をお務めの小笠原陸兆(おがさわらりくちょう)さんの作品として、Webで販売されているページを見つけました。
小笠原さんは岩手県水沢生まれだそうです。

ヒトリシズカさん

今晩は。

マナガツオがカツオとは違うと納得してくださって、大変うれしく存じます。

そうでしたか、及源の製品でしたか。
及源を含め、水沢の鋳物業が生き延びていけるのか、
予断を許さない現実だと思いますが、
日本の伝統工芸がまったく新しい分野に羽根を拡げていけるという可能性は大きいんじゃないでしょうか。
たとえば日本酒のように。(我田引水)

No title

アナゴさん、ヒトリシズカさん、こんばんは~。

わたしの入手したちっぽけなフライパンをめぐり、博識なお二方の高説を感心して拝聴させて頂いてます。
しかし、その知的好奇心というか、探究心は凄いですねぇ。
本人は、南部鉄器という事くらいしか調べてないので、とても参考になります。
南部鉄器は、盛岡系と奥州系の二つと言う事で、アナゴさんゆかりの水沢らしいので奥州系という事なんですね。
ありがとうございました。わたしはまだまだ探究心が不足している学徒だと痛感した次第です。

ところで、このミニパンは素晴らしいですよ。
わたしは、お魚の内蔵の煮付けや、貝類のアヒージョ(オリーブオイル煮)の為に、このちっぽけなミニパンを買ったのですが、
こうなったら、アナゴさんも、ヒトリシズカさんも、おひとつ如何ですか?
柳宗悦の息子の宗理のデザインだし、定評ある質実剛健な南部鉄器なので一生モノです !

ということで、ついでのようで申し訳ないですけど、マナガツオは良いですねぇ。
西日本のお魚というイメージで、関東にも流通しますけど、高価でなかなか手が出ません。
一尾丸買いしたのは数えるくらいで、あとは居酒屋で味わうくらいです。焼きも煮付けも流石に美味しいですね。

ひたきさん

「南部鉄器」に思わず反応してしまった私、
花巻東も負けちゃったし・・・ と思っていたところだったので、
郷土愛のツボを刺激されたんですね。

水沢の南部鉄器の工房は、羽田(はだ)という地区に集中しており、東北新幹線の「水沢江刺」駅のすぐ近くがその羽田地区です。
何か機会があればどうぞお立ち寄りください。

マナガツオ、美味いですよね。
エボダイ(イボダイ?)に近い仲間だそうですが、
そういえば表情も似ているような。

No title

アナゴさん こんにちは(^^♪

ニュースが広島方面の豪雨の様子を伝えていましたので
案じておりましたが、お変わりなく、良かったです。

マナガツオの全身、初めて見ました。
体に比べておメメの小さいコト!
室蘭の海のマンボウもこんな愛らしい目をしています。

気になるのはスクモエビ。
すごい量のミソですね。
これなら焼いて食べても抜群に美味しいでしょうね(^^)

そういえば、アナゴさんの星座は“魚座”ですね。
まあ、男子にはあまり興味のないことですけど。

No title

今日は♫
マナカツオ30㎝で1500円 私も買いますね。安いですよ。
ただ刺身は経験がなく幽庵焼きか西京漬の焼きものですね。
エビが凄いですね。食べて見たいです。

南部鉄器の街の様子です。

アナゴさん、ヒトリシズカさん、こんにちは。
ひたきさん、はじめまして。

ひたきさんのミニパンのブログ拝見しました。
ボクは、岩手県奥州市在住で釣りが好きな“かるがも”と申します。

南部鉄器の街の様子を書いたページがあるので、良かったら
のぞいて見て下さい。

我が家でも、柳宗理デザインの鍋やボールを愛用しています。

http://tetsu1965.cocolog-nifty.com/karugamo/2013/05/post-1420.html

はるさんさん

今晩は。
うお座のアナゴです。

ご心配いただきありがとうございます。
こちらの人が言うように、広島とい土地は天災の少ない土地柄、
大きな災害を伴う天変地異っていうのは少ないんですよ。
それだけに油断しきっている面もあり、
2001年に芸予地震が起きたときはみな驚愕、
やっぱり日本はどこにいてもそれなりの覚悟が必要ですね。

優しい目をしたマナガツオ、おっしゃる通り、マンボウともご親戚のようで。

相子さん

今晩は。
そうですね、マナガツオの焼き物、美味いですよね。
実は私も半分は酒粕と味噌を混ぜたものに漬けてあるんです。
問題は焦げやすいことですね。
もうじっと見張っていなくてはなりません。
もちろんそれに値しますが。

エビはちょっと驚きました。
背ワタの部分にまでミッシリ味噌が充満しているなんて初めてでした。

かるがもさん

今晩は。
羽田の工房めぐり、拝見しました。
私の中学生時代の同級生なども何人かあの辺にいるはずなんです。
もうすっかりご無沙汰していますが。

厳美渓のカッコ団子、なつかしいですね。
私はウン十年前、今の奥様と見合いした後、あそこに行ったのです。
アーハッハッハ!(極秘)

ひたきさんからコメント頂きました。

アナゴさん今晩は。
南部鉄器の件で、ひたきさんからコメントを頂きました。
縁は大切にしたいと思います。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

かるがもさん

今晩は。
貴ブログへのひたきさんのコメント、拝見しました。

私はこのブログを書き始めて4年半で、皆さんからコメントをいただくようになってからほぼ3年です。
年齢性別ご職業、いずれも思いがけない方々からコメントを継続的にただいており、正直おどろいています。
そういう意味で、かるがもさんのおっしゃる、縁を大切に、っていうのはまったくその通りだなと感じています。

ブログって、自分の実体はまったく明かさなくても書けるんでしょうが、やはりネット上のやり取りとはいえ、誠実さ、とか、自分が大事にしているものへの気持ちとか、意外にストレートに伝わるもんだなと思っています。

お願いがあります。

こんばんは。
アナゴさんのブログを、ボクのブログからリンクを張っても宜しいでしょうか?
了解いただけると嬉しいのですが。

かるがもさん

リンクの件、お申し出ありがとうございます。
どうぞよろしくお願いします。

No title

アナゴさん、こんにちは。
かるがもさん、いろいろ有難うございます。

不思議なもので、たまたま入手したフライパンから、いろいろな展開があって不思議な感じを抱いてます。
おっしゃるとおりこれを「ご縁」に宜しくお願いします。

わたしは月末の多忙な嵐に遭遇して徹夜続きでヘロヘロに萎びてます。
何とか乗り切って、美味しいお刺身で酔っ払いたいです。。

ひたきさん

今晩は。
色々ありがとうございます。

突然秋の空気に変わった広島ですが、そちらはいかがですか?

月末嵐の徹夜乗り切りっていうのは、人気漫画家、流行作家、ンー・・・なんでしょうねえ?
「連載を10本も抱えて、大変なのよッ!」 とか。
コメントをいただいた時間が、4:30ってなっているので、すごくリアルです。

どうも今週末も荒天で、お魚ツアー危ぶまれます。
というようなことしか心配していない能天気なアナゴでした!
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