2013/7/20 奥州お魚ツアー など

 お暑うございます。

 先週末をはさんで5日間ばかり岩手県の奥州市の水沢に帰省してきました。東北地方はまだ梅雨が明けておらず、雨が降ったりやんだりで、北上川などの大河も増水、茶色に濁った濁流でした。


 さて、お墓参りや親せき関係にご挨拶など一通りの用事を済ませてから、奥州お魚ツアーを試みました。合併してできた奥州市はかなり大きい(秋田県境まで)ので、自転車で廻ることができるのは旧水沢市の、それも一部だけです。

 で、向かったのは市街地の東はずれにあるスーパー、「COOPアテルイ」です。
 DSCF2378 COOPアテルイ W

 正面入り口に大きく「Aterui」という店名が掲げられているのがお分かりでしょうか。
DSCF2380 Aterui W

 この「アテルイ」というのはいったい何でしょうか?

 日本の古代史などにご関心のある方はお聞きになったことがあるかもしれません。アテルイというのは8世紀末に都の朝廷の支配に反抗した蝦夷(えみし)の指導者(酋長?)です。坂上田村麻呂と戦って敗れ、都に連行されて刑死したと伝えられています。最近NHKでドラマ化されたので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。

 このアテルイが根拠地としたのが現在の水沢付近だとか。このアテルイに由来するとされている「跡呂井(アトロイ)」という地名も残っています。私が子供のころはそれほどでもなかったのですが、近年アテルイ顕彰の動き(「天皇に逆らう朝敵」から「故郷の独立をまもる英雄」へ変身!)が種々あり、このスーパーの店名にも冠されたというわけですね。


 そのCOOPアテルイで買ったのはこんな連中。
IMG_6850 ホヤ、タナゴ、サメ、マンボウ W
奥から
 マンボウ 255円 (肉と肝、合わせて)327g
 サメ(ネズミザメ、地方名モウカザメ)二切れ126円 117g
 タナゴ 180円 255g
 ホヤ 一個160円 2個で435g
です。ホヤとマンボウは広島ではほとんど見ません。


 ホヤは殻をむいて適当に切っただけ。ポン酢で。
IMG_6857 ホヤ W


 マンボウは肝和えに。
IMG_6855 マンボウの肝煎り W
マンボウの肝は空の鍋で煎りつけるとどんどん脂が出てきます。そこに味噌をくわえてつぶしながらさらに煎りつけ、「肝ソース」のようなものができます。一方肉は一口サイズに切って湯通しし、これを肝ソースにからめて出来上がり。
 油は一滴も加えていませんが、ご覧のとおり。ギトギトに見えますが実際はそうでもありません。

 タナゴは普通に刺身に。サメは普通に煮魚に、ご飯のおかず。


 こうなりました。
IMG_6854 7月14日晩酌の膳 W


 岩手の地ビールとともに。岩手県沢内村で作っている銀河高原ビールです。
IMG_6864 銀河高原ビール W
もちろん酒も飲みました。前回の記事でちょっと触れた、2011年から二年間、半地下貯蔵庫に秘匿した酔仙純米酒一升瓶、厳かに開栓しましたところ、まったく劣化などなく美味しくいただきました。メデタシメデタシ。



以上でお魚関係は終わり。
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 以下、水沢のPR。

 上記COOPアテルイから道路をはさんですぐ近くに、市立図書館と文化会館があります。
DSCF2411 奥州市文化会館 W

 この会館は別名「Zホール」と呼ばれており、入り口にその表示があります。
DSCF2413 Zホール W

 この「Z」とはなんでしょうか?

 水沢には(通称)天文台、緯度観測所(現在の正式名称は「国立天文台水沢」)というものがあり、19世紀の終わりから地球の回転軸の運動に関する研究を行っています。
 その初代所長、木村栄(きむら ひさし)博士が、天文観測のデータを解釈するための数式が、従来の

 Δφ = X cos λ + Y sin λ
 
では不十分で、

  Δφ = X cos λ + Y sin λ + Z

とする必要があるということを発見しました。この「Z項の発見」が水沢においてなされたということを、私を含め水沢人は大変誇りにしておりまして、Zの文字は水沢では特別の光を放っているのです。

 この功績により木村博士は第一回の文化勲章受章者となりました。(1937年)
DSCF2400 水沢図書館木村栄博士展示 W

図書館にその展示コーナーがあります。
DSCF2404 木村博士文化勲章 W


 図書館の脇を流れる乙女川を1㎞ほど下りますと、物見櫓のようなものがあります。アテルイの時代にはこうもあったであろうかというようなものです。
200802.jpg(「アテルイの里 田んぼアート」より借用)


 これに登ってあたりを眺めますとこんなものが見えます。
DSCF2382 浮世絵 W
数種の稲を使って描いた田んぼアートです。2008年から毎年やっているようですね。

こちらは南側、彼方に見える山は束稲山(タバシネサン)です。
DSCF2384 バイキンマン W
左側の森の向こうは北上川です。

 その北上川を東(写真では左側)に渡ると、羽田(ハネダ、ではなく、ハダ)という地区で、盛岡と並ぶ南部鉄器の産地。大小の鋳造会社があり、工業部品から民芸品まで多種多様の鋳物を作っています。
 その一つに風鈴があり、この季節になるとJR水沢駅(新幹線ではなく東北線の駅)にはたくさんの風鈴がつるされ、乗降客を楽しませています。

DSCF2397 水沢駅風鈴 W

 是非一度、岩手、水沢にお越しください。
DSCF2399 がんばろう岩手 W

 以上で水沢のPR終わり。


 やがて東北も梅雨が明けると思いますが、8月に入ると仙台七夕、秋田竿灯、青森ねぶた、など夏祭りの時期となります。盛岡にもさんさ踊りという祭りがあります。所用で盛岡まで行ったのですが、ちょうどさんさ踊りのPRをしていました。今年もぜひ盛り上がってほしいものです。

7月13日 盛岡駅前さんさ踊り W




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水沢の紹介ありがとうございます。

アナゴさん、こんにちは。
アテルイで買い物されたんですね?ボクも釣りが好きで、釣りに行けない時は
なんとなくアテルイのお魚屋さんの前で釘付けになるときがあります。
ボクのブログのリンクもありがとう御座いました。
今日も北上川の堤防をローラースキーのトレーニングに行ってきたのですが、
梅雨の晴れ間で束稲山が綺麗に見えました。焼石岳にはまだ残雪が見えます。

日本は多様性に富む国です

アナゴさん

久しぶりのお魚ツアーを拝見し、日本はそれぞれの地域性に富む国だなと感じました。
ホヤは、宮城県より、北側でないと鮮度のいいものは手に入らないと思います。
マンボウは、関東では千葉の房総半島の太平洋側で、「マンボウ入荷」という表示を見たことがあります。

日本の各地の旬の魚も、地域でかなり異なり、地理的には狭い日本も、土地の地域性は多様性に富む国だと、改めて感じました。今回は、野菜焼きはトライしなかったのですね。

天候も、関東以西は猛暑日が続き、東北地方はまだ梅雨明けもしてなく・・。しかも、豪雨が降るなど、その違いに驚くばかりです、

銀河高原ビールは一度、飲んでみます。Webで調べたら、埼玉でも販売しているので。

かるがもさん

こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。
鮮魚売り場って面白いですよね。
別に買う予定が無くても、一応のぞいて見ないと気が済まないという・・・。
観光客なんか来ないような地元のスーパーが一番面白いです。

親戚が金ヶ崎の三ヶ尻に住んでおり、そちらに挨拶に行った帰りに、
AEON(国道沿いにあるスーパーです。ご存知ですか?)に寄ってみました。
マンボウ、あれ実はそのAEONで買ったものです。
面倒なので本文ではアテルイで買ったように書いてしまいましたが。
これだからスーパーめぐりはやめられません!

私がいた期間は曇りがちで、焼石連峰方向がほとんど見えなかったのが残念。

ヒトリシズカさん、おっしゃる通りです。

こんにちは。
いつもコメント有りがとうございます。

日本の多様性、おっしゃる通りだと思います。
私は仕事の関係で、室蘭、千葉、広島、とそれぞれ特色のある魚食文化を体験することができ、平均的な勤め人としては例外的に幸せだったと思います。これで再就職先が北陸あたりで、リタイヤ後は鹿児島、沖縄あたりだったりすればパーフェクトなのですが。

しかしこの多様性を身を以て実感するのはそう簡単ではないようです。観光で各地を訪れても、観光客相手のレストランなどでは通り一遍の物しか出てきません。北海道旅行をしてカニとイクラを堪能したといっても、そんな物は金さえ払えば広島でも食べることができます。広島では絶対に食べられない鮮ホッケのフライとか、カジカの鍋、とか、北海道の観光地でも出てきません。そんな料理では観光客からお金を取ることができないからです。

となると、誰かさんのようにホテルで怪しく料理する、灰皿も使いながら、というのが選択肢に入ってくるのではないでしょうか。

No title

田んぼアート、凄いですね!
色んな古代米などを使っているんでしょうか?

銀河高原ビールは阿蘇で呑んだことがありますが、
岩手でもつくっているんですね~

ちゅんごさん

今晩は。
この田んぼアート、4種類の米を使っているそうです。
現場に制作過程説明のパネルがありましたが、
最初の設計図を描く段階など結構面倒なもののようでした。

地ビールは一時のブームは終わったようですが、
生き残った銘柄は結構おいしいようですね。
広島にも三次とか呉とか、いくつかありますが、
是非長く続けてほしいものです。

No title

アナゴさん おかえりなさい(^^♪

古代史に纏わる話も興味深いですが‥
よくテレビで紹介される「田んぼアート」はこちらでしたか(^^)
一度、見てみたいです。

マンボウ、道南の佐原町では肝和えにして昔から食べていたそうです。
室蘭の海でもゆら~りゆら~りと泳いでいるのを見ます。
網ですくえそうなほどのんびりしていますけど‥
あの小さいおメメを見ちゃうとダメですね。
今年の秋には、ホシザメを食してみようかと企んでいます。

銀河高原ビール‥発売された当時、よく買ってました。
さすが宮沢賢治にちなんだネーミングは素敵ですね。
濃紺の瓶に入っていたような!?ラベルだけだったかしら?

No title

今晩は。
「銀河高原・・・」から直ちに宮沢賢治を想起してくださる方は必ずしも多くなく、本当にうれしいです。
我が故郷の水沢(現・奥州市)と、遠野物語の遠野市の境に、「種山高原」っていうのがあるんですが、ここは宮沢賢治が愛したところ。
全国区では残念ながらあんまり認知度が高くありませんが、もう有名にならなくって良いッ! 
宮沢賢治は自分が有名になるなんてことをまったく想定していなかったでしょう。
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