2013/5/22 富山で白エビ

 急に暑くなりました。特に今日は現場に出ていたので汗みずく。今から半年ばかり大変です。


 さて、先週末は富山に出かけていました。おとなしくしていようと思ったのですが、ついつい血が騒ぐといいますか、抑えかねる探究心の発露、と申しますか、行ってしまいました「富山お魚ツアー(一回だけ)」。

 土曜日、市内をドタバタして午後、時間が空きました。富山市内のデパート「大和」の地下鮮魚売り場です。

DSCF2279 富山市大和デパート W

 鮮魚売り場の写真を撮ろうと思って、お店の方に「旅行者なんですけど、写真撮らせてください。」とお願いしました。一瞬ためらった様子でしたが、「・・・ まぁ、どうぞ。」という消極的なご承諾をいただきました。

 昆布締めがたくさんあります。富山ですねェ。
DSCF2280 富山市大和デパート W


 サス(カジキ)、クルマダイ(マトウダイ)、ヒラメ、等々。
DSCF2281 昆布締めの数々 W

 写真を撮り続けていると、「で、どんな雑誌に出るんですか?」という質問が。ン?・・・?

 やっと気が付きました。「旅行者」と言ったつもりなんですが、「旅行社」だと思われたんですね。モゴモゴと要領を得ない説明を申し上げたところ相手も勘違いに気が付いて苦笑い。どうもすみませんでした。

 富山の言葉で「キトキト」と形容されるそうですが、いかにも活きは良さそうです。広島では「ブラブラ」なんですけど。これは「柳ハチメ」という表示、メバルの一種「ウスメバル」でしょう。
DSCF2283 柳ハチメ W

 これは室蘭では「柳の舞」と呼ばれていましたが、こちらでは「アカラハチメ」。
DSCF2284 アカラハチメ W

 柳ハチメにしろアカラハチメにしろ、聞いたことの無い名前ですが、標準和名「ハツメ」という魚がいるんですね。


 おや! 何とホヤが。ホヤを愛好する文化はどの辺まで南下しているんでしょうか?
DSCF2285 ホヤ W

 そしてこれが富山湾の至宝と言われる、「白エビ」です。
DSCF2282 白エビ W
100gで598円です。ウーム・・・


 で、別のスーパーで398円/100gのを見つけ、買ってしまいました。旅先でどうしようというのでしょうか?
DSCF2286 白エビ W

 実は、いつもコメントをいただくひたきさんのブログで、白エビのお刺身の記事を拝見してしまったので、もう矢も盾もたまらず、自分もなんとかしてみたくなったんです

 こんなエビです。これを殻をむいて刺身に・・・?!
DSCF2291 白エビ アップで W
 富山市内某所の貧乏くさいビジネスホテルの一室で、背中を丸めて一心不乱に白エビの殻をむく白髪の老人、鬼気迫る光景ではありませんか。

 大変でした。63g、70匹前後をむくのに70分かかりました。
DSCF2295 白エビ殻むき完了 W

 たったこれだけです。
DSCF2298 白エビ刺身 W
ちなみにこのガラスのお皿は、ホテルの部屋にあった灰皿です。よく洗えばなんともなかろうということで・・・。


 それから、これはそのスーパーで発見した「べっこう」というもの。要するに溶き卵をだし汁に泳がせて寒天で固めたもの。富山では冠婚葬祭はじめ、色々の行事のお膳には必ず出るものだそうです。安かったので興味本位で購入。
DSCF2299 富山のべっこう W


 その他マトウダイの昆布締めとかいろいろ並べて、18日、土曜日の晩酌はホテル飲み、こうなりました。
DSCF2301 富山の晩酌 W

 酒は先ほどのデパート大和で買った宗玄、純米無濾過生原酒。富山市のデパートなのに、酒売り場のおじさんが勧めてくれたこの酒は石川県珠洲市の酒、四合瓶が1680円。



 明けて19日日曜の早朝、市内を散策。富山城址公園です。
DSCF2275 富山城址公園


 戦国の一時期、富山の城主だった佐々成政の歌碑です。
F1000148 佐々成政 歌碑 W

   何ごともかはりはてたる世の中に
          知らでや雪の白く降るらん


 佐々成政という武将は秀吉嫌いで、最後は無念の切腹をさせられた人のようです。なにかグッとくるような歌じゃありませんか。

 一方こちらは万葉の歌人、大伴家持の歌碑。
F1000152 大伴家持歌碑 W
   春の苑 紅にほふ桃の花
      下照る道にいで立つおとめ


万葉集4500首あまりの中でも、もっともあでやかな一首です。家持は越中の国司として富山にいたことがあったんですね。


 道々にはこのような融雪装置が、やはり雪国です。
F1000161 融雪装置 W
路面に映る怪しの人影は私、アナゴです。



 富山には数回きているんですが、今回初めて気が付いたのがこれ。といってもイマイチはっきりしない写真ですが、立山連峰です。神通川に架かる橋の上から富山市内の方向(東)を望むと、圧倒的なボリュームを以て迫りくるのがこの立山連峰です。標高も高いでしょうが、何か非常に近い感じがします。
DSCF2257 富山市街地と立山連峰 W
春の空気のせいか、どうしてもコントラストが出ませんが、あきらめきれずに何枚も撮影してしまいました。


 19日昼食、富山ブラックラーメンというものをいただいて、広島に帰ってきました。
F1000166 富山ブラックラーメン w
 これって美味いのかな?




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はじめまして!

以前、
どこかの居酒屋(和民だったかな?)で白エビのお刺身をいただいたときは、
殻つきだったような気がします、たぶん。
ヒゲは割り箸でくるくるマッフンしたら楽に取れるらしいですよ。
お味のほうはいかがでしたか?

灰皿、
ラップをかませればえかったんじゃないでしょうか?
昆布締めやポテサラが乗ったトレイは、
お茶や湯飲みやグラスが置いてあるやつですな?
でそ?

うちのおっさん、
釣りが趣味なんじゃけどシゴウはいっそせんヤツでして。
以前はわしが頑張ってシゴウしようったけど(大漁だとヤツは大喜び、わしはウンザリ!)、
やっぱりどうにもこうにもヤツの趣味の後始末をさせられようることが解せんで。
いまではでーんぶ近所の御寿司屋さんに引き取ってもらってます。
アナゴさんにお裾分けしたいなあ。
たぶん、我が家とアナゴさんち、そう遠くないと(勝手に)思うのですが。

訂正です。

和民で食べたのは白エビじゃなくて桜エビの刺身でした・・・。
ごめんください・・・。

すぱなさん

今晩は、ようこそいらっしゃいました。
だいぶマンネリ化していますが、こんな感じのブログです。時々のぞいて下さい。

あのトレー、わかりましたか?
さすがですねェー。もしかしてスパナさんも経験あり?

灰皿で刺身、茶道具のトレーで昆布締め、洗面所の歯磨き用コップで純米酒、でも酔っちまえば天国です。勘定の心配しなくていいし、その場に気を失って倒れ込んでもベッドですから問題なし。

旅行社?とですか(笑)

こんばんは。
旅行社とは。
いかにも、取材。。。!というイメージ!
活きのいい魚がたくさんありますネエ。

赤い魚は、北海道では、「柳の舞」という呼び名かも?
魚大好きのアナゴさんには、たまらないですね。

それにしても、ホテルでの晩酌に刺身を裁くとは、
御見それいたしました!です。<m(__)m>

エレアコさん

今晩は。
いつもコメントありがとうございます。
出張先のホテルで一人晩酌したことは幾度もありますが、
ホテルの部屋で刺身を作ったのは初めてです。
まさか包丁にまな板を携えて出張に出るわけにもいきませんからね。

別甲って何!

アナゴさん

シロエビの下ごしらえ、お疲れ様でした。できあがったお刺身は、本当のご馳走だったことでしょう。

今回、驚いたのはお買い求めになった「別甲」です。よく気づいて、購入されたと感心しました。
おそらく、高度成長期あるいは昭和中ごろまでは、冠婚葬祭のハレの場に出ていたものと思います。地元では、確か「べろべろ」とストレートに表現して、確かにご年配の方の好物です。煮こごりみたいな感じです。
昭和初期までは、おそらく卵が貴重だったようで、ちょっとした箸休めの感じと思います。魚は豊富でも、ニワトリの卵は・・。
昭和初期までは、地元の方々は、箱を使った、マスなどの押し寿司と、このべろべろがつくれないと、お嫁さんにはなれなかったと伺ったことがあります。
お正月のお節料理にも、以前は、この二つが必須だったそうです。
ただし、現在の若者は、お年寄りが好む、べろべろを、どこが美味しいのかと感じているそうです。たぶん、卵が貴重でないと、そう感じると思います。

次回、富山市にお行きになったら、大門(おおかど)の素麺をお買い求めください。とても美味しい、昔風の手作り感のある素麺です。包装紙がレトロです。
東京では有楽町の富山県のアンテナショップで売っています。地元よりも、少し高いです。

No title

おかえりなさ~い。
臨時版「富山お魚ツアー」楽しみにしていました !
わたしの所まで紹介いただきありがとうございます。

でも、まさかホテルに生の白えびを持ちこんで、殻剥きをするなんて凄すぎです。
70分で一口半くらいの分量ですか・・・・、アナゴさんは器用でペースが早いです。
不器用な私だと2時間くらいかかりそう。(涙)

しかし、やっぱり白えびは素敵です。
わたしは年に一度だけ苦労して殻剥きし味わう事にしています。
何度でも味わいたいですが、年に二回以上殻剥きする根性を持ち合せてないので......。

No title

まいど~直介です。まさか富山のホテルの一室で晩酌をされるとは・・・。さすがです。酒は石川県の宗玄ですか?少し甘口の部類ですが、原酒なのでキレがあるのかな?小生はこの純米が好きです。しろえび。食べた事がないんですが、美味しそうです(笑)

No title

知らない土地の鮮魚売場は楽しいですね~
私もいつも時間をかけてへばりついてますから
変な人だと思われがちです・・・

ホテルでの酒盛りは築地へ出張したときにときどきやりますが、
70分もかけて仕込みをしたり、灰皿を器にするような
マニアックなアナゴさんには到底かないません・・・お見事!

ヒトリシズカさん

今晩は。

そういえばヒトリシズカさんは北陸地方にルーツをお持ちだったんですよね。詳しいご指南、ありがとうございます。
実は私は魚の煮こごりも守備範囲としておりまして、スーパーの店頭でこの「べっ甲」を見た瞬間、これはオレのナワバリだ、と直感したわけです。犬が電柱におしっこするのと同じですね。とても安かったです。あれで100円以下。

「べろべろ」ですか。 なんという即物的、かつ直截的な表現!
で、べろべろに触発されて突然思いだしたのが我が故郷の郷土料理、「ほろほろ」です。
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%81%BB%E3%82%8D%E3%81%BB%E3%82%8D/

「ウコギ」ってご存知ですか? トゲのある落葉低木で家の生け垣になったりするんです。その若葉を摘んでクルミと和えたものですね。

ひたきさん

今晩は。
やってしまいました。
でも私にとっても、一生忘れられない70分になることでしょう。

白エビ刺身をいただいた感想。
イメージ戦略の勝利です。
「天然の生簀・富山湾」という物語り、「宝石のような」と形容されるその姿の美しさ、季節が限られ、かつ、一つ一つ人手で剥く以外ないという希少性、それらが相まって、小さな小鉢にちんまりと盛られた刺身に1800円とかいう値段が付くのが許されるわけですね。

で反射的に思い起こされるのが、イメージ戦略も何もないかわいそうな「モサエビ」です。
http://hoyatabetai.blog34.fc2.com/blog-entry-258.html
だいたい、名前がちょっとね。「モサエビ」とか「ガサエビ」とか。人間社会でも似たような理不尽はあるようですが。

naosuke1961さん

今晩は。
宗玄、なかなか良かったですよ。
勧めてくれたデパ地下酒売り場のおじさんは、端麗辛口の越後杜氏系の酒よりも、能登杜氏の醸したこの酒、しかも生酒を飲んでみてくれ! と自信満々でした。広島の酒に慣れた私の舌も納得の酒です。

ちゅんごさん

今晩は。
私も出張先のホテルで肴の仕込をしたのは初めてです。でもとても楽しいもんですよ。出来上がった刺身の形を思い浮かべながら無念無想、70分間エビの殻をむく・・・、修行僧のようです。
悟りを開いた暁には純米酒が待ってるわけですね!

キッチン付きのビジネスホテルってありませんかねぇ?
出刃と柳刃完備で。
しかも魚市場から徒歩一分以内。

ま、無いだろなぁ・・・

No title

アナゴさん  今日は
富山の白エビが食べたくて、富山の校友大会に出掛けました時、二晩ともパーテーでは最小限の物を食べ、ホテルに戻りレストランで白エビの天ぷらを頂きました。
富山の方から時々自家製の昆布ジメを頂きますが、富山では日常の食なんですね。
白エビの昆布ジメを頂いたこともありましたが、今回この一皿?を拝見し、改めて貴重な昆布ジメだったんだと思いました。
私もホテルから眺めましてね。お気持ち分かりますよ。

相子さん

おはようございます。
白エビはてんぷらも美味しいそうですね。
駅前の定食屋さんみたいなところのお品書きを眺めていたら、けっこうお高い値段がついていたので尻込みしてしまいましたが、今思えば無理してでも食べておけばよかったですね。
次回、と言っても富山はそう度々行く土地ではないのですが、もし機会があればぜひ味わってみたいです。

No title

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

No title

アナゴさん こんにちは(^^♪

白えび、テレビの旅番組で見て、どうしても食べたくて
お取り寄せしたことがあります。
お刺身用とむき身の昆布締めと天ぷら用がちょっこっと入って
結構なお値段でした。
味‥というより「白えび、食べたど~!」的な満足感が大でした。

「べっこう」初めて知りました。
ご当地ならではの食材に出会えるのも旅の醍醐味ですね(^^)

はるさんさん

今晩は。いつもコメントありがとうございます。

お取り寄せってどうですか?
私は一遍もしたことがありません。
(あ、一回だけ岩手から酒を買ったことがありましたかね。)

「白えび、食べたど~!」的な満足感、それ! それですネ。
まったく先入観無しに、白エビ、普通の甘海老、噴火湾のボタンエビ、並べて食べたら、白エビだけが取り立てて称賛に値する、ってことにはならないでしょう。
ひたきさんのコメントへのご返事にも書きましたが、そこが「イメージ戦略の勝利」なんでしょうなぁ。
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