2012/7/17 ホヤ、カレイ、ホッキ  岩手県水沢でのお魚ツアー

 先週金曜日から5日間連休にして、故郷、岩手県の水沢に帰省してきました。数年前までは「水沢市」だったのですが、平成の大合併で「奥州市」という名前になりました。「奥州市」ねェ・・・、ちょっとどうかと思うのですが。だいたい「奥州」というのは都から東北の方を眺めて、「あの東国の、そのまた奥の、ずーっと奥の方」という認識に基づく呼び名であり、水沢人の立場でいえば、現に自分たちのいるここ水沢こそが世界の中心であって、「ここ」が「奥の方」であるということにはならない(はずだ)。つまり、まなざしの方向が逆だ、といいたいのですが、もうそうなっちまったものはなかなか変えられません。


 さて今回の帰省は、お盆には一か月早いのですが、親の墓参りとご親戚方々への年一回のご挨拶が目的です。でも非公式の目的がもう一つあって、それは「ホヤをたらふく食う」というものです。で、さっそく出かけた水沢お魚ツアー・・・なんですが、たちまち自分の認識の甘さを思い知らされることになりました。
 ホヤは、市場に出るほとんどは養殖もので、ごくまれに天然ホヤが店頭に並ぶと珍しくてしげしげと眺める、というのが私の常識でした。ところが昨年の津波被害でホヤ養殖も壊滅的被害を受けまだ復興途上です。ということは養殖もののホヤが市場に出てこない、ということです。そうなんです、今回のツアーで廻ったどの鮮魚売り場でも、ホヤは大変少ない(または、無い)のです。昨年の夏よりもっと少ないような印象でした。

 かろうじて見つけた天然ものです。
IMG_1410 ホヤ W
大きさは8㎝ぐらいでしょうか、ホヤとしては大きいほうではありません。2個で490g。1個350円という、ホヤとしてはかなり高額。一昨年までは、養殖のもっと大きいのが一個100円~150円ぐらいが普通だったのではないでしょうか。天然ホヤは、養殖ホヤのもとになる親にあたるので、天然ホヤを取りすぎるとホヤ養殖の再生に支障をきたすとか。買って良いものかどうか、少し悩みましたが。

 皮というか殻というか、をむくとこんなやわらかい中身が現れます。
IMG_1414 ホヤ 皮をむいた W
先日ご紹介した南米チリのPyura君より穏やかな感じがすると思うのですが、ひいき目でしょうか。

これを半割にすると中から水が出てきます。この水を捨てずにとっておけばいいのですが、今回は省略。
IMG_1416 ホヤ 半割り W
中の消化管に黒緑色の泥のようなものを持っていることが多いのですが、この個体にはほとんどありません。

 あとは適当に切るだけ。キュウリと相性がいいとされています。
IMG_1427 ホヤ刺身 W
酢の物にしたりするのが一般的ですが、今回はレモンでいただきました。




 ホヤだけという訳にもいかないので、ホッキ貝を買いました。ホッキは東北でももちろん取れますが、やはり北海道のものというイメージです。大きさが不ぞろいで、三個で千円はちょっと高いかなとも思いましたが、広島ではなかなか買えないなぁ、と思い直して購入。帰宅後包みを開けてみると、四個入っていました。気が付きませんでしたが一個おまけしてくれたんですね。

 一番おもい物は、470gぐらいあります。
IMG_1405 ホッキ貝 W
残り三個はそれぞれ、360g、300g、290g。黒い砂をかなり持っていました。ホッキといえば苫小牧が有名ですが、この砂は噴火湾の海底の砂かもしれません。

 二日に分けていただくことにして、まずはでかいのから。こんな刺身になりました。
IMG_1423 ホッキ刺身 W


 水沢お魚ツアー第一日、7月14日の晩酌はこうなりました。
IMG_1420 14日の晩酌の膳 W
 酒は岩手県大槌町(おおづちちょう)の赤武酒造、浜娘、聞いたことがありません。大槌町も津波の被害甚大で、この酒は内陸、盛岡市の桜顔酒造の設備を借りて赤武酒造社員が醸した、というものです。純米酒、「復活」という文字が入っています。四合瓶で1380円。



 一晩明けて15日、朝からぐずついた空模様。雨の中、タクシーと電車を乗り継いで二か所親戚を回りました。私とほぼ同年代の従兄弟にも会えました。孫の話とか、老化現象の話とか。私は子供がまだ未成年なので孫は10年先の話でしょう。

 この日の獲物はマガレイ。
IMG_1453 マガレイ W
広島はマコガレイが多く、マガレイはあまり見ません。

 刺身にしました。それから前日のホッキ残り二個も。
IMG_1456 15日の晩酌の膳 W
 酒は南部美人、特別純米、四合瓶で1280円。これは広島でも買えます。


 翌日16日は朝のうちにお墓参りをし、お寺の住職に挨拶してお布施を置き、また一年お墓のお守りをお願いしました。そのうち天気が良くなってきたので、平泉に行ってみることに。水沢の人間にとって平泉は学校の遠足で行く、とか、他県から来た客をご案内する、とか極めて身近な存在ですが、自分から思い立って行ってみようとはなかなかしない場所のような気がします。実は私ももう何年も行っていません。昨年めでたく世界遺産登録がなされ、中尊寺、毛越寺だけでなく、その他の遺跡の整備も進んでいるとのこと。と思い立って出かけました。
 JR各駅停車で平泉まで3駅です。駅前で自転車をレンタルして回りました。何回か来ているので大体の地理はわかっているので、自転車が一番便利、天気さえよければ。ところがこの日天気が良すぎて回っているうちに汗だくになり、熱中症にならないように水分補給をしすぎて腹がカポカポに。最後は疲労感がたまって、ヘロヘロの帰宅。コンナハズデハナイ!、齢です・・・。

 平泉の写真はいろんな所でご覧になれると思いますので、1枚だけ。源義経が討死をとげたといわれる高館(たかだて)から見た北上川と対岸の束稲山(たばしねやま)です。
IMG_1484 高館から北上川、束稲山 W
写真では小川のように感じるかもしれませんが、北上川は大河です。

 どうぞ皆さんも東北においでください。




 さて、ヘロヘロだろうがなんだろうがお魚ツアーを決行しなければなりません。で、見つけました、養殖のホヤです。青森産、1個150円。大きさは14日の物よりさらに小さく、二個で290g。天然ものと色も形もずいぶん違うのがお分かりと思います。
IMG_1487 ホヤ(養殖) W


 殻をむいてみるとちょっと色が悪い。
IMG_1494 ホヤ(養殖)皮をむいた W
切ってみると内部はもっと色が悪く、御覧に入れるのはやめときます。


 で結局これが最終日、7月16日海の日のテーブルです。
IMG_1498 16日の晩酌の膳 W
 酒は平泉から買ってきた、関山、純米。四合瓶が1470円。



 以上、水沢お魚ツアーの報告です。ホヤ養殖業の復活を信じております。

 三日間で四合瓶三本を空けたのでちょっと肝臓がお疲れ。本日休肝日。





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No title

お早うございます。お墓参りお疲れ様でした。
一色でもたまにホヤは見るのですが、写真にあった天然物とは似ても似つかない、というか写真で見る養殖物そのものです。養殖してる事はないので天然物なのでしょうが、ホヤの種類が違うのでしょうか?ホヤは滅多に食べないので、知らないだけなのかもしれません。しかし天然物はまさに「海のパイナップル」ですね。

No title

へるぞうさん、おはようございます。
天然ホヤと養殖ホヤ、確かに見た目が違います。
私も確信は持てないのですが、年齢の差ではないでしょうか。養殖モノはツルンとしていますが所々に突起があります。あれが年齢を経るとともに発達して、パイナップルのように全面を覆うようになった姿が天然ものではないか、と思っています。
どんなもんでしょうか。

No title

お早うございます。 初めてホヤを口にしたのは都内の和食店 もう喉に閊えて仕舞い参りました。臭くて、飲むも出すも出来ず接待して下さった方の顔を見て、何とか飲み込みました。
それが釜石だと思いますが、宿の夕食の船盛りにホヤが乗っていました。恐々口に入れて見ましたら、凄く美味しく本当に驚きました。あなごさんの見せて下さった天然物の色と同じです。

No title

里帰りを満喫なさいましたね。天然のホヤはまだ食べた事ありません。おいしそうですね。
高館と、そこからの最上川は、歴史学科のゼミで行き、教授にいろんな話を聞いた懐かしい光景でした。

No title

アナゴさん おかえりなさい(^^♪

天然物の“ホヤ”。
見事な色ですね(^^)
あの独特の香りまで漂って来るようです。
むき身のトゲトゲ、超新鮮な証ですね。

ホヤは割りと成長が早いと聞いたことがあります
もうすぐ、美味しいホヤがお安い値段で手に入るのでは
と思っています。

No title

相子さん、今晩は。
ホヤは独特ですからね。
私も子供のころ父が酒を飲みながら食べているホヤの臭さに顔をしかめていたんです。もう五十年も前のことです。当時まだ輸送手段とか冷蔵手段とか今とは違っていたんでしょう。岩手といえども内陸部、臭いホヤを喜んで食べていたんでしょうね。

No title

吉文さん、今晩は。
瀬戸内海ではホヤは採れないんですかねェ・・・

平泉、いらっしゃったことがおありのようで、うれしいです。
連休ができないお仕事のようですので、なかなか平泉再訪というのも難しいでしょうが、機会がありましたら皆さんでどうぞ。

歴史の学徒でしたか。
最上川ではありません、北上川ですョ!

No title

はるさんさん、今晩は。
岩手から帰ってきたらいきなり真夏です。
日の照るところを歩いていると、あまりにコントラストの強い光と影でクラクラします。
でも広島18年、体は暑さには慣れました。広島に来た当初は朝7時から冷房全開にしていましたが、近頃は鈍感になって節電にも協力できます。

ホヤは養殖ものでも売り物になるまで4年かかる、とか聞いたことがあります。ホヤといいカキといい、三陸の魚介類が本格的に戻ってくる日を祈るような想いで待っています。

No title

ホヤはイマイチでしたが・・
仙台に仕事に行って時に新鮮なホヤを食べさせる店で克服しました。
その土地で新鮮な物を頂くのが・・きほんでしょうか?

No title

こてつぱんさん、今日は。
相変わらず元気ですネッ!
今朝の新聞に、シーナさんの著書、出てましたね。

ホヤは独特ですからねェ・・・、拒否反応示す方がいても無理もないと思います。
でも新鮮なものほど、「あれっ、これ悪くないじゃん・・・?」って見直してもらえる可能性大ですね。

今回ドタバタ旅でしたので、こてつぱんさんの訪れた仙台の店も素通りせざるを得ませんでしたが、私にとっては仙台はゆっくりしたい街です。
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