2011/12/15 講演会 明代の小説はどう読まれたか

 今回、お魚ネタではありません。


 この間の日曜日(11日)、広島市中央図書館に講演会を聞きに行ってきました。「日本人が読んだ中国の書物」というテーマで2件、いずれも広島大学の先生のお話です。
 私はどうも高校の頃から漢詩文というものに興味があり、唐詩選とか論語とか、ああいったものをポツポツ読み続けています。

 その一件目、「明代の小説はどう読まれたか」と題する川島優子准教授の講演、大変面白かったです。
111211 川島先生講演 W

 どうも漢文学の先生とか言うと、白いひげを生やした老人などイメージしてしまうのですが、この川島先生はうら若いお嬢さんなのです。こんな先生です。

 いろいろ面白いことがありましたが、箇条書きにすると以下の通り。

(1)江戸時代、中国語ブームがあった。中国人と実際に話をするような機会がまったくなさそうな人も中国語会話を習おうとした。・・・最近の英語学習熱、英語公用語を宣言する企業とか、TOEICの点数を入社試験で重視するとか、そんなことも思い浮かび、ひょっとして日本人はこういう役にも立たない「お勉強」がすきなのかも、と思いました。

(2)やはり江戸時代、書物が贈答品としての役割を持っていたという話。それが、中身は粗悪な印刷で乱丁だらけで、とても読めないようなものでもオッケーだった(らしい)とのこと。そうだよね、贈答品なんていかにも高価そうに見えることがポイントであって、中身は誰も気にしません。私の勤め先にも、この数十年の間にあちこちの付き合い(例えば事務所建設の際の建設業者とか)で、花瓶やら置物などの一見高価そうな贈り物が倉庫いっぱいあるのです。過日これを処分しようかという話が持ち上がり、その市場価値を調べたところ、これがまったく二束三文にしかならないことがわかりました。それとおんなじことだよね・・・

(3)川島先生のご専門は、な、な、なぁーんと、「金瓶梅」だそうです。金瓶梅といえば思い出します、我が若かりし頃を・・・。1960年代の末期、TBSラジオの深夜放送で、パックインミュージック、というのがあったのです。曜日によって司会(パーソナリティといっていた)が変わるのですが、ナッちゃん・チャコちゃんの金曜パック、というのが一段と人気でした。その金曜パックの中で、中国古典文学シリーズと題して、金瓶梅や聊斎志異を面白おかしく脚色して放送したことがありました。高校生だった私はその番組で、西門慶とか、潘金蓮とかいう名前に親しんだわけですね。

(4)これは講演内容とは直接関係ないことなんですが、川島先生が講演を始める冒頭、「パワーポイントを使うのはこれが二回目なので・・・。」とおっしゃったのでビックリ。大学の先生だと、学会発表や講演、講義、人前で資料を示しながら話をする機会は大変多いと思うんですが、パワーポイントを使うのが二回目? 一体いつもどうしているんでしょうか??? 謎です


 ともあれ、あくせくした日常とは別世界を垣間見た2時間でした。川島優子先生ファンクラブを結成して事務局長におさまろうかしら?


 ちょっとだけお魚を。

IMG_8555 スズキの煮こごり W
 
 スズキの皮で作った煮こごりです。むっちりした出来栄えで、室温に置いてもなかなか溶けません。酒は我がふるさと岩手県のあさ開き、純米。近所のスーパーで四合瓶が1050円。
 岩手の陸前高田、たった一本残った奇跡の松が、結局、海水の塩に根を侵されて枯死するのを救えなかったと今日のニュースです。悲しいことです。





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No title

チョッと訪問が空きましたら凄いことにぶつかりました。
本当に勉強家でいらっしゃいますね。

No title

相子さん、今晩は。
こういう催し物は、当たりハズレが激しくて、ハズレの場合は2時間無駄にしたことをハゲシク後悔したりするので、かなり冒険なんですね。
幸いに当たりの場合は、ファンクラブを結成しちゃおうかなぁっ! なんてことになるわけですね。

No title

十年程前に近所のレンタルビデオで香港映画の金瓶梅を見たのですが…。ちなみに成人向けでした。
あさ開(びらき)という酒の存在は知っていましたが、この前大学の先輩からのお歳暮で贈られてきて初めて飲みました(写真と同じ物です)。なんというか、酒を感じさせない酒とでも言えますか、日頃の晩酌にはピッタリですね。
そういえば今日はお魚ツアーではないですか。良い魚をゲットしてください。

No title

へるぞうさん、今晩は。
それ、無名時代のジャッキー・チェンが端役で出演していたっていういわくつきの映画でしょう? 私も一度見たいものです、妻に内緒で。

お魚ツアー、行ってまいりました。
別途ご報告しますが、今日はコハダとコチ、それにちょっと扱い慣れていないハタハタ、という面々でした。

あ、そうそう、酒商山田の新店舗、行ってきましたよ。
やはり相当気合の入っている感じでした。
おしゃれなブティック、って感じですね。
私個人的には「酒屋」というイメージからかけ離れているものでしたが、それだけに、インパクトは強いものと思われます。
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