2017/6/27 アイナメ、イワガキ、マイワシ、シログチ 刀が折れた

 いくぶん梅雨らしい空模様の続く広島ですが、もう来週からは真夏日との予報。このままたいした雨量もないままに梅雨明けとなるのでしょうか?

 先週の土曜日、6月24日は午後から雨という予報でした。私が魚屋めぐりに出かける午前中はまだ薄曇り。段原マックスバリュから。6月も末というのに、まだでかいボラが出ていました。トビウオも活きが良さそう・・・、イシダイが今年はよく見る、高いけど・・・。などと一渡り眺め、シログチとイワシを買いました。シログチは32㎝、477gというなかなかのサイズですが税込218円という安さ、イワシは一山4尾(20㎝ほど、4尾で347g)で198円。先日TVで「入梅イワシ」という言い方で今が旬と伝えていました。もっともこの言い方は関東(千葉県銚子)のものらしいですが。
 広島で今イワシといえば「コイワシ」(カタクチイワシ)ですね。刺身、てんぷらなどが一般的な食べ方ですが、単純に丸のまま焼いて頭から食うのが一番手間もかからず美味いとか。

 トンネルを抜けてフジは見ただけ、千田町Arukへ。立派なカツオが1800円、キジハタ、アカハタ、などハタ類がやはり1800円ぐらいで並んでいます。丸物の並ぶその売り場から少しずれて、切り身のパックが並んでいる棚をながめてみますと思いがけないものが。
 アイナメです。けっこう大きいアイナメですが、頭も含めてすっぱりと2枚におろされた状態の半身が白いトレーに乗っかって売られています。それが、定価1089円の2割引き、という値段。おそらく前日中に売り切りたかったのが売れ残ったので処分価格にしたんでしょうね。半身でその値段ということは、丸のままのときは2000円以上だったか? なかなか買えないアイナメ、まあ多少鮮度の上で問題あるのかもしれませんが、それは買ってみてからの判断で・・・と無理やり考えて、買ってみました。
 川口町リアルは見ただけ、舟入市場へ。イワガキを買いました。1個380円、昔に比べるとずいぶん安くなりました。

 帰宅。


 アイナメです。半身で563g。
101 アイナメ半身 IMG_9550 (600x412)
すでにウロコも落とされていました。

 刺身にできるかどうか、とりあえず中骨をはずし、皮を引いて血合い骨を取り去ってサクの状態にしてみました。
102 アイナメ、サク IMG_9552 (600x335)
まぁ無理やり刺身にしてできないことは無い、といった感じの身質。値段は正直なものです。

 でもあきらめきれず、酢を利かせたドレッシングに漬けて、マリネ風にしてみました。
103 アイナメ マリネIMG_9557 (600x468)

 皮は塩を振って炙りました。
104 アイナメ皮炙り IMG_9582 (600x542)
付属品はこれだけ、さびしい・・・。

 イワシは塩胡椒をふり、オリーブオイルでソテー。
201 イワシ ソテー IMG_9562 (600x401)

 シログチ、写真撮影の儀式を忘れて三枚におろしてしまいました。
401 シログチ 三枚おろし IMG_9553 (600x470)

 シログチという魚は飛び切りの鮮度でないと通常は刺身にはしません。今回のもそれほどの鮮度ではなさそうだったので、昆布締めにすることにしました。
502 シログチ 昆布締めに IMG_9554 (600x466)
おやすみなさい。


 さてイワガキです。765g。(といってもほとんど殻の重さです。)
301 イワガキ IMG_9563 (600x445)
   The world is mine oyster,
       which I with sword will open.
  
    「この世は俺様のもの、力づくで手に入れて見せる。」
                      シェイクスピア 『ウィンザーの陽気な女房たち』

 と、このアナゴ様もオイスターナイフを振りかざして力づくでイワガキに襲いかかったのですが・・・、

なんと!
302 オイスターナイフ折損 IMG_9565 (600x424)
ナイフが鍔元からポッキリ折れてしまいました。折れた刃先は私の左頬骨をかすめて飛んでいきました。   
      吾劍既折吾馬斃
           吾が劍は既に折れ 吾が馬は斃る     西 道仙 「城山」
 アハハ、馬はいませんが。

 折れた断面を見ると一種の脆性破壊ですね。
303 折損面 IMG_9568 (600x465)
安物のナイフなのでたいした鋼材は使っていないでしょうが、SK材ぐらい使っていたんでしょうか。刃先を貝殻の合わせ目に当ててこじったのですが、力をかける方向を間違ったようです。
 こわれた原因は素材にあるか、設計にあるか、使用方法にあるか、使用環境における腐食はどうか、製造時の熱処理は問題なかったか・・・、といったことを扱って40年間お給料をいただいてきた我が人生、呆然と破断面を見つめてしばし感慨にふけりました。

 感慨にふけってもイワガキは食えません。気を取り直し、再挑戦。アカガイを開くときなどに使う「貝剥き」という品名で売っていたナイフを使いました。悪戦苦闘の末、こうなりました。
304 抵抗もここまで IMG_9570 (600x448)
     戦い済んで日が暮れて       真下飛泉 「戦友」 明治38年


 こうなりました。意外と小っちゃいね。
305 On the hal shell IMG_9573 (600x534)


 こうなりました。
501 晩酌の膳 IMG_9576 (600x464)
 この日は酒もあったのですが、その酒が日本酒度+16という大辛口(島根県邑南町の池月酒造・誉池月、純米、一升2484円@福幸)で、あまりにも辛口すぎて閉口、近所の安売り量販店でチリワイン、Isla Chiloteというのを買ってきました。一本429円。


 さて昆布締めにしたシログチ、翌日開いてみると・・・
503 シログチ昆布締め 1日経過 IMG_9578 (600x460)
すっかり水分を昆布に吸われて、ねっとりした別の魚のようになっています。

 なかなか結構です。
504 シログチ昆布締め IMG_9580 (600x539)


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